暁 〜小説投稿サイト〜
魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
XV編
第224話:メロディーに隠されたもの
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ューサであったが、その部下達が後方から飛んできたミサイルで次々と撃ち落とされていった。まさかと思い背後を振り返ると、そこには透が変身したグロウ=メイジがライドスクレイパーに跨り、それにタンデムしたクリスがスカートアーマーを展開してマイクロミサイルを発射している光景を目にした。
更にその後方には、同じようにマイティガンランスを魔法の箒代わりにして飛んでくる、キャスターに変身したガルドとアガートラームを纏ったマリアの姿があった。
「見つけた、メデューサ!」
「今日こそ決着をつけてやる!」
「くっ!?……フフッ」
迫る魔法使いと装者の姿に、メデューサは状況の不利を悟った。が、同時にほくそ笑みもした。まさか自分1人に4人も投入してくるとは思っていなかったから焦りはしたが、それは寧ろ好都合。とは言え流石に1人で4人を同時に相手をする訳にはいかないので、メデューサは4人を撒く為透と同じくライドスクレイパーを駆り首都高へと入った。御丁寧に高度を下げ、他の一般車と同じ目線に立ってである。
その光景にマリアが嫌悪に顔を顰めた。
「相変わらず卑劣な……! 一般人を巻き込んでッ!」
あそこまで一般車両と接近されては、クリスお得意の広域殲滅攻撃が使えない。地道に追跡して倒すしかない状況に、透とガルドが杖と箒を操り上空からメデューサに接近しようとした。
彼らの眼下で、メデューサは手頃なサイズのトラックの荷台に乗ると下から魔法の矢で迎撃し始める。下からは好き放題に撃てるが、あちらは下手に攻撃すると道路や一般車両に被害を出してしまう。その甘さを逆手に取った形だ。
今までの透達であれば、或いはこれで動きを大幅に制限されていただろう。今もそれ自体は変わらないが、しかし以前までの彼らと今の彼らではこういった状況への対応にも違いがあった。
「マリアさん、頼みます!」
「分かったわ!」
「クリス、行くよ!」
「あぁっ!」
透は徐にカリヴァイオリンの片方をブーメランの様に投擲した。弧を描いて飛ぶ剣は、そのままの軌道を行けば横合いからメデューサに襲い掛かる。だが見え透いたその攻撃を素直に喰らう程、メデューサも甘くはなかった。
「その程度!」
メデューサは軽く上体を逸らす事で飛んできたカリヴァイオリンを回避。避けられた剣は虚しく空を切り、そのまま明後日の方へと飛んでいく筈であった。
だがここで今度はマリアが動いた。彼女はアガートラームのアームドギアである短剣を蛇腹剣にして伸ばし、明後日の方へと飛んでいく筈であったカリヴァイオリンにぶつけて軌道を変えさせたのだ。軌道が変わったカリヴァイオリンは別方向からメデューサへと迫り、それに気付いた彼女は透達への反撃を中断して大きく体勢を崩しながらもギリギリのところで飛んでき
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