第3話 一影九拳。
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丈流は会議の時に龍斗が人と会うから出かけると言った日、丈流の共として隼人、悠里も着いてきており、4人は空港に向かっていると、そこで4人を待っていたのは、なんと拳聖こと緒方であった。
「え!!?な、なんでここに?!」
「やぁ、丈流くん!それにお友達も一緒とは!来てくれて嬉しいよ。」
「は、はい。……龍斗、会う人ってまさか……。」
「あぁ、これから上の人達と会う。そこの2人は無礼を控える様に。」
「……あぁ。」
「ふぅ……。」
つまらなさそうに返事をする2人だったが、そんな隼人と悠里に丈流はやれやれと頭を掻き、5人は小型飛行機に乗りこんだ。
そして、小型飛行機に乗ってから約2時間後。
小型飛行機は巨大豪華客船へと着地し、4人は拳聖に連れられて、客船の奥へと進んでいくが、そこから感じたのは、“濃密で重苦しい殺気と重圧”であった。
「(この部屋の奥、何かヤバい……!!)隼人、悠里。辛かったら下がってて。」
「はぁ!はぁ!す、すみ、ません……でも、大丈夫、です…………!?」
「でも……!かな、り……キツい、です……ね。」
「無理するなよ……。龍斗。」
「あぁ。私もこれほどの圧を感じたことはない。それほどまでにこの奥にいる方々は凄まじい。」
「4人は此処で待っていてくれ……私から先に入る。」
拳聖はそう言って扉を開けて、中に入っていき、5分程開かなかったが、拳聖が出てきて4人に入るように促した。
4人は緊張した面持ちで中へと入っていき、そこで見たのは……人の姿をした化け物達であった。
ゴオオオオオオッ!!!
「「「(!!!?)」」」
感じたことの無いほど重すぎる重圧、そのあまりの圧の重さに隼人と悠里は顔を上げることが出来ずにいたが、丈流は何とか寸前の所で耐えている。
「……皆様、この度は集まって頂きありがとうございます。こちらが私の弟子である朝宮 龍斗と九十九 丈流の2人でございます。そしてこちらの2名は丈流の私兵でございます。」
「「「「……。」」」」
「みんな、こちらの方々は私と同じ“一影九拳”の方々だ。今回はキミたちの紹介をするために来たんだ。」
「……初めまして、拳聖様の弟子の朝宮 龍斗と申します。」
「九十九 丈流です。こちらは友人の犀川 隼人と荻原 悠里です。」
「ホッホッホッ。今時の若造にしては礼儀を弁えとるのう?さて、ならば我らも自己紹介するかのう。
我は一影九拳が一人、“シルクァッド・ジュナザード”じゃ。ほれ、皆も挨拶したらどうじゃ?」
「“櫛灘 美雲”……。」
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