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混沌の魔術師と天空の巫女
序章 始まりと出会い

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 私、流れ星さんにお願いする!グランディーネが見つかりますようにって!」

「頑張れよ!」

「うん!」

「また出たよ!」

「っ!グランディーネが見つかりますように、
 グランディーネが見つかりますように・・・。」

「あ、消えた・・・。」

「あう・・・。」

「また出た!」

「グランディーネが見つかりますように、グランディーネが見つかりますように、
 グランディーネが・・・。」

「あ、消えた・・・。」

「あう・・・。」

「また出た!」

と、何回も繰り返して、ウェンディは眠ってしまい、俺とジェラールも寝た。























あれから1週間、昼頃・・・

「今日は暑いなぁ・・・。」

「そうだね。」

「ジェラールは平気なのか?」

「俺は大丈夫さ。」

「ウェンディは?」

「だい・・・じょう・・・ぶ・・・。」

「そうには見えんぞ。」

「ご、ごめんなさい。」

「謝らなくていいから・・・。」

「あ、いいのがあったぜ!」

俺は見つけたデカイ葉っぱを日傘の代わりにした。

「これで少しは暑くはなくなるだろ?」

「ありがとう。」

「ジェラールもどうだ?」

「そうだね。そうしようか。」


































あれから2週間、岩場で・・・

「ここは足場が緩い所があるから気をつけてね。」

「わかった。ウェンディ。お前も気をつけろ。」

「う、うん。」

「2人とも、危ない!」

「えっ?」

「何っ!?」

突然、俺とウェンディの上から岩が落ちてきた。

「ウェンディ!」

俺はウェンディを抱え、かわした。

バコーン!

「なんで岩が!?」

「あいつだ!」

ジェラールが指をさした先には、ゴリラのような奴がいた。

「何、あれ?」

「あれはバルカンだ!雪山に多く生息するはずなのに、何でこんな岩場に!?」

「この岩場で育ったからじゃないのか?」

「かもね。」

「くるよ!」

バルカンは近くにあった岩で俺達めがけて、投げた。

「うわ!」

「きゃっ!」

「くっ!」

俺達は何とかかわす。

「ここはあいつの縄張りなんだ。何とかしないと・・・!」

「俺がやる。」

「大丈夫かい?」

「任せとけ。ウェンディ、ジェラールのそばに居ろよ。」

「う、うん・・・。」

「いくぜ。このゴリラ野郎・・・!」


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