第四幕その五
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「嬉しいことに」
「嬉しいんだね」
「心から」
そうした笑顔でのお返事でした。
「左様です」
「お祖父様が笑顔で僕も嬉しいです」
セドリックも言います。
「本当に」
「そうだね」
「はい、何よりです」
「君は笑顔が大好きだね」
「皆の笑顔が。優しさと明るさが」
そうしたものがというのです。
「本当にです」
「大好きだね」
「そうなんです、アメリカから来てよかったです」
「オズの国もだね」
「大好きです」
まさにというのです。
「本当に」
「そうだね、それではね」
「これからもですね」
「お祖父さんと一緒にね」
「オズの国で暮らしていきます」
こうしたお話をしながらです。
お屋敷の中を案内してもらってでした、お花とお水が豊かな黄色い葉も奇麗なお庭を案内してもらってです。
お国の中もとなりましたがここでお昼の時間になってです。
皆実際にお昼ご飯を食べました、お外で食べましたが。
「ああ、ビーフステーキだね」
「はい、メインは」
伯爵さんは魔法使いに答えました、お外の木のテーブルに皆で座ってそのうえで楽しく食べています。
「そうです」
「そうだね」
「それにです」
ビーフステーキに加えてです。
「鱈のムニエルにサラダに蕪とセロリとブロッコリーのスープです」
「コンソメスープだね」
「付け合わせに茹でたジャガイモで」
見ればそれもあります。
「パンもあります」
「いいね」
「そう言ってくれて何よりです、飲みものはミルクに」
それにでした。
「ワインもあります」
「赤ワインだね」
「そうです、セドリックはワインは飲めないですが」
「ミルクが大好きで」
小公子も言ってきます。
「いつも飲んでいます」
「それで二人で乾杯もです」
「よくしています」
「ううん、何かね」
ジャックはそんなお二人特に伯爵さんを見て言いました。
「伯爵さんが昔陰気な人だったとか」
「思えないわよね」
「全くね」
ドロシーにまさにと答えました。
「明るくて温厚で上品な」
「人好きのする紳士さんね」
「最初にお会いした時から」
まさにその時からというのです。
「そう思っているよ」
「私もよ。けれどね」
「昔は違っていたね」
「そうだったのよ」
「伯爵さんご自身が言う様に」
「そうだったのよ」
これがというのです。
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