第三十四話 メールが来てその八
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「ギアの者達と共にな」
「さっき何か筆談していたけれど」
「今はな」
「私達も何もわからないから」
「様子見だ」
「そうだな。だがもう最悪の事態はなくなった」
ブランエリは落ち着いた声で述べた。
「ダグデド達は倒したからな」
「僕達がね」
ハルティーは強い顔と声で答えた。
「そうしたからね」
「だからだ」
それ故にというのだ。
「あの者達がいないからな」
「最悪の事態はないね」
「そのことは安心していい」
「とんでもない奴等が好き勝手して」
「ドクターマンの頭脳を利用する様なことはな」
そうした事態はというのだ。
「なくなったからな」
「そのことは安心していいね」
「そうだ」
まさにというのだ。
「それだけで全く違う」
「その通りだよ」
ハスティーは確かな声で頷いた。
「今は」
「ザンギャック達とは決着をつけねばならないが」
それでもというのだ。
「やはりな」
「ダグデド達より遥かにましだね」
「あそこまで悪辣ではない」
決してというのだ。
「だからだ」
「いいね」
「そうだ」
まだというのだ。
「あの者達はな」
「そのことは大きいね」
「実にな」
「ザンギャック達も強いけれど」
そうであるがとだ、ハスティーは話した。
「それでもね」
「邪悪ではない」
「悪意がない、このことはね」
「どれだけいいか」
戦う方としてもというのだ。
「まだな」
「その通りだね」
「正面からの全力の戦いならいい」
ラクレスも言った、見れば全員でそれぞれカレーを食べている。
「まだな」
「そうだね」
ハスティーは兄の言葉に頷いた。
「僕もわかってきたよ、敵であってもね」
「相手に悪意があるとな」
「違うよ」
「何もかもがな」
「それだけでね」
まさにというのだ。
「違うよ」
「そうだ、悪意があるとな」
「戦い方も違うよ」
「同じ戦闘力で同じ武器を使ってもな」
そうであってもというのだ。
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