コネクト〜レン、エレイン〜
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〜地下鉄整備路〜
「下調べは十分だな、フン、後は”視察研修”で実行するだけだ。」
人が滅多に立ち寄らない地下鉄整備路のある一角でマフィアたちの報告を聞いていたリーダー格の男は満足げな笑みを浮かべて呟いた。
「頭に言われたからアンタに人手を貸したが、本当に上手く行くんだな?」
「当然だ。僕の計画通りに進めれば、身代金がたんまりいただける!今や僕も”ドゥールファミリー”の一員だからな、このくらいの貢献はするさ。そして、ククク…………生徒が次々と誘拐なんてされれば生徒会長の管理責任が問われるはずだ。そうして地位も名誉も失ったタイミングで誘拐した生徒を餌にヤツを誘き出して、一気に――――――クハハハハハハッ!忌々しいレン・ヘイワーズめ!今こそ僕の復讐を果たさせてもらうぞ!あぁ、パパもきっと喜んでくれるに違いない!」
マフィアの確認の言葉に力強く頷いたリーダー格の男は自分の計画通りの状況を推測した後声を上げて笑い始めた。
「あら、意外と一途なのね、ロナール君。まだ私のことが忘れられないなんて。」
「それよりあのファザコンぶりにちょっと引いたんだが…………」
その時からかい気味の娘の声と呆れた様子の男の声を聞いたマフィア達が血相を変えて振り向くと扉から入ってきたヴァンとレンがマフィア達に近づいて対峙した。
「なッ、なんで、貴様が…………!!」
「やはり貴方が背後で糸を引いていたのね、ロナール・グリフィス君?」
「なるほど、俺とも間接的に因縁がある人物…………確か以前お前さんにちょっかいを出した挙句、逆に追い詰められて退学になった元同級生だっけか?」
自分達の登場に信じられない表情を浮かべている男――――――ロナールをレンは意味ありげな笑みを浮かべて確認し、レンが口にした聞き覚えのある名前を耳にしたヴァンは心当たりを思い出して納得した様子で呟いた後レンに訊ね
「ええ、記者さんを介して裏解決屋さんも情報収集を手伝ってくれたあの汚職政治家の息子。とても役に立った情報だったわ。」
訊ねられたレンは頷いて答えた後笑顔を浮かべた。
「くっ…………貴様のせいでパパは失脚して、僕たちがどれほど苦しい目にあったか…………!」
「知る訳がないでしょう、特に興味もないし。」
「つーか完全に自業自得だろうが。むしろよりにもよって怒らせたら冗談抜きでヤバ過ぎる類のコイツにちょっかい出して”その程度”で済んでいるんだから、運がいい方だろ。」
ロナールの言葉に対してレンは興味なさげな様子で切って捨て、ヴァンは呆れた表情で指摘した。
「ちょっとヴァンさん?その言い方だと、まるで私が”危険人物”のように聞こえるのだけど?」
一方ヴァンの自分の扱いが気
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