コネクト〜レン、エレイン〜
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私でも”私的な理由”で”実家や祖国の為にならない指示”を出すような”子供じみたこと”はしないわよ。」
「あのな…………よりにもよって3年前に”その子供じみた事で俺を雇ったお前さん”がよくその俺の目の前でそんな事が言えるよな?」
ヴァンの気配察知能力に感心した後苦笑しながら答えたレンの答えを聞いて冷や汗をかいて脱力したヴァンはジト目でかつての出来事を思い返してレンに指摘した。
「あら、3年前の時も”実家や祖国の為にもなる依頼だったでしょう”?話を続けるけど”某SSS猟兵団”の件にしても、”彼ら”同様その”某SSS猟兵団”にとっては”業務外”になるのだから、予兆の段階の時点では”私的な理由”で高額なミラを用意してまでその”某SSS猟兵団”を動かしたくないのよ。」
「なら、”北”の連中はどうだ?連中がこの旧首都――――――しかもよりにもよってこの俺の事務所の近所に”拠点”を構えて活動している事を俺が知らない訳がない事もお前さんの事だから気づいているだろう?」
「”北の彼ら”が動いてくれるのはあくまで、”祖国の為”。確かに”エースキラー”の人達同様私にも”北の彼らを動かせる要請を出す権限”はあるけど、その権限を使える条件は今までの出張業務で”エースキラー”の人達や”北の彼ら”と関わったヴァンさんならとっくに気づいているでしょうけど、”とあるマフィアに関連する時のみ”よ。」
「なるほどな…………ま、ここまで話を聞いたしな。…………それに面白そうだからとか言ってたが。お前さんが俺に頼むってことは”ワケあり”なんだろう?」
レンの依頼を請ける事を決めたヴァンはレンに確認した。
「…………ええ、実はまったく心当たりがないわけでもなくてね。その意味でも貴方の手を借りたいの。もちろん、通常の依頼料とは別の”報酬”も用意しているわ。リベール王国の有名アイスクリーム屋、”ソルベ”の新作ジェラート…………王都グランセルから空輸で取り寄せさせてもらったわ。」
「某スイーツ情報誌で今話題のッ!?取り寄せの予約は1年先まで埋まってるって話だったはずじゃあ…………!!」
レンが用意した”報酬”の一部の内容を知ったヴァンは血相を変えて真剣な表情でレンに確認した。
「フフ、貴方に頼む以上はこれくらいは当然でしょう?」
「ハッ…………さすがに3年前と比べると成長しただけあって、わかってるじゃねぇか。こうなったら全力であたらせてもらうぜ…………!」
ウインクをしたレンの言葉にヴァンは不敵な笑みを浮かべて答えた。
こうしてヴァンたちはアラミス周辺の不審情報の調査を開始した。予めレンが目星をつけていたこともあり調査は順調に進み…………やがて”とある人物”と”組織”が絡んでいることを突き止めていった。
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