第二章
[8]前話
「喜代原一弘ね」
「ああ、あいつね」
「そう、あいつそんなこと言うのよ」
「あいつは脳筋だからね」
「昭和で止まってね」
「平成生まれでもね」
「馬鹿だから」
真理子はこうまで言った。
「それでよ」
「そんなこと言うのね」
「けれどね」
「そんなことしてもね」
「唇が荒れて」
「割れてね」
「痛い思いするだけだから」
実に嫌そうに話した。
「私達はあんな馬鹿の言うこと気にしないで」
「リップクリーム付ければいいわね」
「冬はね」
二人で話してリップクリームを付けた、そうして唇の乾燥に対していた。だが喜代原はどうかというと。
冬でもリップクリームを付けずそれでだった。
「ああ、割れて」
「それが傷になってね」
一緒に食堂できつねうどんを食べつつだ、真理子はハイカラうどんを食べている日和に対して話した。
「そこからばい菌入って」
「今あいつ学校休んでるけれど」
「唇腫れて大変みたいよ」
「そうなのね」
「そう、あいつ何でもね」
真理子はさらに話した。
「不潔でお風呂滅多に入らなくて」
そうであってというのだ。
「歯磨きも週に一回だけらしいから」
「うわ、最悪」
「それでお口の中も不潔で」
「ばい菌だらけで」
「それでね」
そうであってというのだ。
「唇の傷から入って」
「腫れて大変なのね」
「そうなのよ」
「ざま見ろね、まあそれは極端なお話だけれど」
「リップクリームはね」
これはというのだ。
「塗らないとね」
「冬はね」
「その方がいいわ」
こう話してだ、二人は昼食を食べた。その後で。
「よし、こうしてね」
「リップクリーム塗ったからね」
「問題なしよ」
「唇荒れないわ」
共にリップクリームを塗った、そのうえで午後の生活に入った。唇は荒れずその分快適に過ごせた。
リップクリームは 完
2024・10・18
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