第一章
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短期スティで出た料理
その高校では日本各地のそれぞれの申し出た短期スティの学習を行っている。それに山科楓は志願して参加することになった。癖のある黒く短い髪の毛と愛嬌のある顔立ちを持っている。背は一五二位で長い脚と小さめの胸を持っている。
彼女は秋田になったが。
「あんたは長野なの」
「そうなの」
クラスメイトの近衛一恵はこう答えた、長い黒髪で楚々とした顔立ちで背は高く胸はかなり大きい。
「そっちになったの」
「そうなのね」
「じゃあお互いね」
「ええ、ホームスティ頑張ろう」
「そうなりましょう」
二人で話してだった。
それぞれのスティ先に入った、春休みの間の一週間だったが。
楓が入った家は秋田の公務員だった、父親に母親に中学生の娘の三人で三人共秋田訛りの標準語で言ってきた。
「秋田はまだ寒いけれどな」
「楽しんでいってね」
「仲よくやっていきましょう」
「宜しくお願いします」
楓も一家に応えてだ、そのうえで。
一週間のスティに入った、一家は三人共親切で温かく奏ではいつもよくしたもらった。そうしてだった。
秋田の各地も案内してもらったが。
「ナマハゲは」
「はい、秋田の方でもです」
中学生の娘が答えた、楚々とした色白の娘である。
「男鹿の方で」
「秋田市にはいないのね」
「そうなんです」
「そうなのね」
「秋田県といっても」
一口にというのだ。
「広くて」
「それでなのね」
「それぞれの地域で特徴がありまして」
そうであってというのだ。
「男鹿ですね」
「ナマハゲは」
「あちらで季節もです」
「冬ね」
「そうです、今じゃないです」
春休みには出ないというのだ、こうした話もした。
そして食事は。
「まだこっちは寒いからな」
「お鍋にしたわ」
夫婦で奏でに言ってきた。
「お魚のお鍋よ」
「しっかり食べてくれよ」
「きりたんぽも入れたから」
「そっちも食べてくれよ」
「あの」
鍋の中のきりたんぽを見てだ、奏では一家に尋ねた。
「秋田はやっぱり」
「ああ、きりたんぽな」
「欠かせないわよね」
「お鍋にはまず入れるな」
「お味噌汁にだってね」
「そうですね、お話は聞いていましたけれど」
楓はそれでもと言った。
「やっぱり秋田は」
「きりたんぽは欠かせないな」
「美味しいしね」
「うちは自家製だしな」
「一家で作ってるのよ」
「楽しいですよ、きりたんぽ作り」
娘も笑顔で言ってきた。
「本当に」
「そうなの」
「はい木の棒にお米を固めて付けてです」
「作るのね」
「明日一緒に作ってみます?」
娘は楓に笑顔で提案した。
「そうします?」
「失敗していいの?」
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