第24話:星空の勇者
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ィヒ達を襲った。
グートミューティヒとマシカルが目を覚ますと、そこは神々しい礼拝堂の様な場所だった。
「ここは?」
マシカルが飛ばされた場所に疑問を持つ中、未だ激怒のグートミューティヒはカプ・レヒレを探した。
「……あの野郎……逃げやがった……」
カプ・レヒレの行方を見失うも、その代わりに謎の声がグートミューティヒに声を掛けた。
「私はここにいる」
グートミューティヒが慌てて振り向くと、そこには台座に置かれた光の玉があるだけだった。
「……何……これ?」
マシカルが理解に苦しむ中、グートミューティヒの怒りは漸く治まった。
「これは……」
そして、グートミューティヒは恐れる事無く光の玉に触れた。
「え?……大丈夫なの?」
未だ混乱中のマシカルを無視して、光の玉に触れながら考え込むグートミューティヒ。
(これは……歴代の星空の勇者の記憶……)
歴代の星空の勇者の経歴がグートミューティヒの脳裏に流れ込む。そして、その中にグートミューティヒの今日までの経歴も含まれていたが、その中にマドノの姿は無かった。
(あの殻の言う通りだった。でも、なぜ僕はマドノにあのバッチを渡した?アムの言う通りマドノを影武者にする為か?……いや、あんなポケモンが可哀想な事を僕が率先してやるか?)
その疑問は、グートミューティヒ自身の赤ん坊の時の記憶を思い出した時に解けた。
「そうか……俺は捨て子で、その時にマドノにバッチを奪われたのか……」
グートミューティヒの言葉にマシカルがまた驚いた。
「奪われたあぁーーーーー!?星空の勇者の証であるあのバッチをおぉーーーーー!?」
マドノ率いる勇者一行のメンバーだった頃の自分を散々否定されて愕然とするマシカル。
「騙された……あらゆる意味で……色々な者に……」
そして、自分を騙し続けた……もとい!魔王軍と戦い続ける人類を騙し続けたマドノへの怒りが沸いた。
「あの野郎……とんでもない詐欺師だぞ!打ち首獄門レベルで!」
一方、自分自身を含めた歴代の星空の勇者の経歴を視たグートミューティヒは、光の玉に声を掛けた。
「お前、持ち主に合わせてその姿を変えるらしいな?」
「そうだ。だが、お前がなかなか来なかったので、正直焦ったぞ」
「そりゃどうも。待たせて悪かったね」
「で、どの様な武器が欲しい?私はどんな武器にでも成れるぞ」
だが、グートミューティヒはそれを否定する。
「いや、僕が欲しいのは武器じゃない」
「何?」
グートミューティヒは真剣な顔で自分の主張を口にする。
「ポケモンとの共存だ!だから、僕は少しでもポケモンの役に立ちたい!ポケモンと人間の懸け橋になりたい!僕が作るはポケモンと人間が共生出来る世界!」
グートミューティヒの宣言に、マシカルはアムの勘違いを呪った。
「アム……あん
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