幕開け
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笑顔で言い放つ。
「馬鹿な事を…これ程、絶世の美女が集まったパーティーは他に無いですよ!むしろ色香に狂った愚か者共が、目を血走らせて襲ってきます。どんな宝石よりも貴重な美女を守る為、油断は大敵ですよ!」
「あぁ………父さんが複数居る様に見える………」
そんな息子の嘆きに母親が、
「この程度じゃ、まだまだよ!」
息子は項垂れ、母は胸を反らす…
当のリュカは、微妙に本気モードに入り、自分の装備をチェックしていた……それをマリーは見逃さなかった。
さて、そんなこんなでラダトームの宿屋にチェックインするアルル達。
先ずは何も分からないこの世界の情報を収集するのだ。
アルル・ティミー・カンダタ・モニカと、
リュカ・ビアンカ・ハツキ・ラングストンの二手に分かれ、各々城下町で情報を集める事に。
尚、ウルフ・マリー・ミニモン・ラーミア・アメリアは、宿屋で待機を命じられた。
理由は、ウルフとマリーは待機中に揉め事が起きた場合の護衛役…
アメリアは基本的に非戦闘員なので待機…
ミニモンはモンスターである事が知れると大問題なので待機…(普段はフード付きの可愛い服を着ている)
ラーミアは鳥目であまり良く見えず、出歩く事が困難な為待機…
従って、アレフガルドでは鳥になって飛ぶ事が出来ず、基本的に移動はリュカが抱っこしている状況だ。
今回もその状況でついて行くと喚いたが、
「じゃぁお前は、表の世界へ帰れ!我が儘言う奴はいらん!」
とリュカに叱られ、大泣きしながら従ったのだ。
因みに、ラーミアに乗って移動出来ないと知ったリュカが、小声で呟いた一言が…
「ちぇ………ダンジョンに入らなければ、飛んで戦闘は回避出来ると思ったからアメリアさんの同行を許可したのに…やべ〜、非戦闘員なんか連れて戦闘なんかしたくないよぉ〜………」
この呟きは、妻にしか聞かれてないのが幸いだ。
先ずアルル達が向かったのは、町を警備する警備隊の詰め所だ。
町の内外を見回る為、色々な情報を持っているだろうとカンダタが見込んだのだ。
案の定、多数の情報を仕入れる事が出来る。
曰く「大魔王ゾーマの城は、ラダトームより直ぐ南東の島にある」
曰く「大魔王が現れてから島の周りの海が大荒れで、船で渡る事が不可能である」
曰く「時折、上の世界から人間が迷い込み、アレフガルドの各地で発見される。つい数ヶ月前も、ラダトーム近くで1人の男が見つかり、悪さをしたので牢屋に入れたのだ」
等々…情報を聞き出した。
特にアルルは、最後の牢に入れられている人物の情報が気になり、警備隊に頼んで面会させてもらう事に…
そして詰め所の奥にある牢屋へと近付くアルル達…
そこは薄暗く、ハッキリとは見えないのだが1人の人物が座っている。
「あ、あの…」
「ん
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