第一章
[2]次話
アイドルの真似をして
そのアイドルを見てだ、瀬戸茉由は一瞬で惚れ込んだ。黒髪を長く伸ばし大きな黒目がちのキラキラした目で眉は黒く細長い。色白で形のいい顎と奇麗なピンクの唇を持っている。背は一五四位で胸はやや小さいが安産型である。
茉由は彼女を見てだ、一瞬で決意した。
「私この娘みたいになるわ」
「アイドルになるの?」
「アイドルにはならないけれど」
母で自分がそのまま四十代になった様な外見の成美に答えた。
「この娘みたいになるの」
「というと?」
「見ていて」
こう言ってだった。
茉由はそのアイドルの様にポニーテールにしてだった。
メイクもファッションもそうしてだ、仕草や口調も熱心に真似た。メイクやファッションや雑誌もネットも見てだった。
必死に学んだ、そうすると。
「あんたそっくりね」
「あのアイドルの娘そっくりね」
「髪形もメイクも」
「ファッションもね」
「うん、もう茉由一目惚れしたから」
茉由は通っている学校で友人達にそのアイドルの区長と仕草で答えた。
「これでいくの」
「そうなのね」
「一人称も私から茉由になったし」
「あの娘も一人称自分の名前だし」
「変えてくのね」
「あの娘生まれ群馬だから」
出身地もチェックしている。
「茉由群馬の方言もよ」
「喋るのね」
「そうするのね」
「あの娘何かあったら出すからね」
その群馬の方言もというのだ。
「茉由もね」
「そうしていくのね」
「これからは」
「頑張っていくわ」
こう言って徹底してそのアイドルの真似をした、そして完全にそのアイドルのコピーの様になった。だが。
学校でも街でもだ、こう言われる様になった。
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