第八十五話 第六天魔王その九
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「うちの神具の大蛇ちゃんかて」
「八岐大蛇やな」
「神話やとお酒飲んで酔い潰れて」
「そこを倒されてるな」
「大蛇ちゃんはお酒好きで」
「信長さんと逆にな」
「それで飲んだけど」
八岐大蛇はというのだ。
「信長さんとほんま逆で」
「信長さんはお酒に弱くてな」
「匂いだけで酔いそうやけど」
「お酒用意するのは同じや」
そうであることはというのだ。
「ほんまな」
「そやね」
「それでや」
シェリルはさらに言った。
「ここはな」
「お酒用意してやね」
「戦おうか」
「そうするんやね」
「あと徳川家康さんや豊臣秀吉さんとも戦うけどな」
信長とだけでなくというのだ。
「お二人の弱点も衝こうか」
「あっ、家康さんやと」
綾乃はすぐに応えて言った。
「あの人どうも雷お嫌いやねん」
「そうらしいな」
「揚げものがお好きやったけど」
それで鯛の素揚げを食べてあたったのだ、天婦羅と言われているが実際はこちらの料理であったらしい。
「雷が鳴ったら食べへんかったらしいし」
「それならやな」
「雷やね」
「あの人の弱点はな」
まさにというのだ。
「そうなるわ」
「そやね」
「そして秀吉さんはな」
芥川は彼のことを話した。
「黒いものがお嫌いや」
「その色のお箸や茶器がお嫌いやったね」
「どういう訳かな」
「色は黒やね」
「そや、それで黒は五行思想で言うとな」
中国のそれではというのだ。
「水や」
「そっちやね」
「陰性でな」
その区分でというのだ。
「そうなる」
「ほな秀吉さんにはお水やね」
「そや、信長さんだけやなく秀吉さんも家康さんも強いが」
しかしというのだ。
「三人共弱点がある」
「それでやね」
「それぞれの弱点を衝いてな」
そうしてというのだ。
「戦ってこな」
「今回もそうするね」
「そういうことや」
芥川は笑って言った、そうしてだった。
神霊達の前に行く前に宿屋と一緒にある道具屋で酒を買って行った、その酒はスピリチュアルであったが。
信長がその酒が置かれ蓋が開けられたのを見てだ、顔を顰めさせて言った。
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