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ハドラーちゃんの強くてニューゲーム
第18話
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《メラゾーマ》を使った合体呪文を観た事が有るだろ?」
「え?……あ、はい」
「名は?」
「名前?何の……でしょうか?」
「その合体呪文の名前だよ」
「……極大消滅呪文(メドローア)
ぶくぶくは、極大消滅呪文(メドローア)と言う言葉を聴いて更に考え込んだ。そして、出した答えは、
「それを使った奴、本当に人間か?」
一方のガンガディアは完全に気圧されていた。
「あ、いえ」
「だろうな。原理は単純。氷と炎をぶつける事で発生する水蒸気爆発を矢の様に飛ばして相手にぶつける」
「フレイザード2号が使っていた極大消滅呪文(メドローア)は、確かにそんな感じでした」
が、ぶくぶくはここでガンガディア達に釘を刺す。
「でも!言うは易し行うは難し。氷と炎のバランスが少しでもズレれば……その力は間違いなく術者に返り、術者を屠りさる」
すると、ぶくぶくはメラとヒャドを組み合わせて光の玉を作り、それを森の奥へと発射した。
それだけで複数の木々が跡形も無く消し飛んだ。
「そなた!?使えるのか極大消滅呪文(メドローア)を?」
ぶくぶくは首を横に振る。
「いや……今のはメラとヒャドを組み合わせた物だ。メドローアじゃなくてメヒャドだ。でも、それだけでこの威力……メドローアは、使うな!」
とは言われても、フレイザード2号は堂々と使用しているし、マトリフも使ってきそうだ。この程度で怯えている場合じゃない。
「ですが、もし極大消滅呪文(メドローア)でなければ、の場面に出くわしたら―――」
「君は、既にその答えを持っているのにか?」
ガンガディアは言ってる意味が解らなかった。
「答え?……どこに?」
それに対してぶくぶくが指差したのが、
「君の懐だよ」
「!?」
ぶくぶくの指摘を受けて1冊の本を取り出すガンガディア。
「この書物が何かご存じで?」
「いや。でも気配は感じた。未知の魔法の気配が」

ぶくぶくがガンガディアから借りた本を読破すると、
「これだよ!君が極め、私の合体呪文と組み合わせるべき呪文は!」
が、ガンガディアはぶくぶくの言い分が理解出来なかった。
「その呪文と他の呪文を……組み合わせる、と?」
一方のぶくぶくは完全に興奮した。
「この呪文は、凄いぞ!この呪文さえあれば、ドラゴンの前でモシャスを使用すると言う面倒な事をせずとも、何時でもドラゴンの力を使えるぞ!」
「ま……まあぁ……そう……ですな……」
そう。ガンガディアがヨミカイン遺跡の魔導図書館から奪った呪文は『火竜変化呪文(ドラゴラム)』!
術者自ら火竜に変身、鉄の様に堅くなった皮膚と絶大なパワー、口からの火炎……と言ったドラゴンの最強パワーを我が物にする呪文なのだ。
そんな火竜変化呪文(ドラゴラム)とそれ以外の呪文を、ぶくぶくは合体させ
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