第三幕その十一
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四姉妹と楽しく色々なお話をして国中を観て回りました、ホテルでも楽しい時間を過ごしたのですが。
明日は次の国に発つその日にです、使節団は国のレストランに入って昼食をいただきました、その昼食を食べる中で。
ふとです、ナターシャ達五人はこんなことを言いました。
「ベーコンのステーキにオムレツに」
「玉葱と人参とハムのスープ、チーズに」
「ボイルドベジタブルに鶏肉のパイ」
「バターに固めのパン」
「それでデザートは林檎ね」
「これが当時のアメリカのお料理の標準の一つなんだよ」
魔法使いが言いました。
「お昼もこういうのが結構食べたね」
「そうなんですね、やっぱりです」
ナターシャが言ってきました。
「調味料やキッチンは今のものですね」
「昔のメニューでも」
それでもと言う恵梨香でした。
「そうしたものはそうですね」
「おソースやケチャップもありますし」
ジョージは実際にそうした者を使っています。
「塩胡椒も利いていますね」
「火もよく通っていて」
そしてと言う神宝でした。
「切り方もいいですね」
「同じメニューを作っても」
カルロスはそれでもと言いました。
「やっぱり昔と今は違いますね」
「そうだよ、オムレツだってね」
魔法使いはケチャップをかけたオムレツを食べつつ答えました。
「違うんだよ」
「同じ様に思えて」
「昔と今は違いますね」
「十九世紀と二十一世紀だと」
「そして外の世界とオズの国ですと」
「そうなるんですね」
「そうだよ、同じものを作ってもね」
それでもというのです。
「時代と場所によってね」
「味が変わりますね」
「そうですね」
「キッチンや調味料が違って」
「それで、ですね」
「変わりますね」
「中身は全然違うよ、食材だってね」
こちらもというのです。
「品質がよくなっていて保存もね」
「あっ、冷蔵庫ありますね」
「今は」
「そこで長い間保存出来ます」
「冷凍も出来ます」
「そうです」
「そのこともあるからね」
冷蔵庫の存在もというのです。
「味が全然違うよ」
「確かに今の方がずっと美味しいわ」
ドロシーも言います。
「オズの国でもね」
「同じものを食べてもだね」
「私よくオムレツ食べるけれど」
「私もだよ」
「けれど昔と比べてね」
「今の方が美味しいね」
「そう思うわ」
こう魔法使いにお話します。
「他のものもね」
「例えばお菓子だってね」
「そうなっているわ」
「そう、本当にね」
「時代と場所によって同じお料理でも味が違うわね」
「そうだよ、四姉妹の人達もそうしたこと言っていたね」
「そうだったわ」
「それはね」
何と言ってもというのです。
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