第三幕その十
[8]前話 [2]次話
「奴隷やアフリカ系の人達のことが」
「今思うと同じなのにね」
ジョーも言いました。
「奴隷を廃止するかどうかで戦争になって」
「大変なことになったわね」
ベスも悲しそうに言います。
「アメリカを二つに割って」
「お父さんも戦争に行って」
エイミーもその時のことを思い出して言います。
「沢山の家族が離れ離れになったわ」
「そうしたことを理解することだよ」
かかしは四姉妹に真面目なお顔でお話しました。
「そうしたらね」
「その分平和になりますね」
「他の人のことを理解したら」
「信仰や人種のことを」
「そうしたら戦争も減りますね」
「その筈だよ、他にも考えないといけないことはあるよ」
戦争についてはというのです。
「けれどね」
「そうしたことを理解するとですね」
「その分戦争は減りますね」
「そしてオズの国では理解されているので」
「平和なんですね」
「ずっとね、平和でありたいならね」
そうなることを願うならというのです。
「相手を、神様や人種のこともね」
「理解することですね」
「どういったものでどういった人か」
「そうすることですね」
「そうでありたいなら」
「そうだよ、相手を認められないなら」
そうであるとならといいますと。
「その分戦争も起こるよ」
「そうですね」
「その通りですね」
ご夫婦はかかしの言葉に頷きました。
「本当に」
「そうなってしまいますね」
「だからオズの国はそうしているしね、あの前ノーム王もね」
ラゲドー氏もというのです。
「今ではね」
「そうした人になりましたね」
「自分以外の人を認められる」
「無欲で邪心もなくて」
そうであってというのです。
「平和な人になったから」
「オズの国の人達は皆そうで」
「平和ですね」
「そうだよ、自分達以外を認めていこうね」
かかしは今度は一言で言いました、そうしてです。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ