第三幕その九
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「それでだよ」
「君達にとってはだね」
「理解して受け入れるまでがね」
「難しかったんだね」
「大変だった人もいるよ」
「そうなんだね」
「オズの国で実際に見たら」
神様にはそれぞれの世界があって沢山の神様が存在していることがです。
「そのこともね」
「わかるね」
「うん、外の世界にいたままよりも」
「理解しやすい」
「そうだよ」
「そのことを理解する為に」
お父さんも言いました。
「人は外の世界で色々なことがあったね」
「そうね、けれど今の私達はね」
お母さんも言います。
「そのことを理解して受け入れられて」
「よかったね」
「その分平和になれるしね」
「相手の人を認められて」
「そのことからもね」
「そうね、あとオズの国は奴隷も存在しないし」
ドロシーはこのことを言いました。
「人種に関係なくね」
「一緒に暮らしていますね」
「平等に」
「そうでしょ、関羽さんのことはご存知よね」
「強くて学問が好きで勇敢で」
「とても立派な人ですね」
「そして真田幸村さんみたいに」
この人の様にというのです。
「とても素晴らしい人もおられるから」
「人種に関係なく」
「立派ですね」
「孫悟空さんなんてお猿さんだし」
ドロシーはくすりと笑ってこの神様のお話もしました。
「そしてね」
「妖怪さん妖精さんだっているしね」
「オズマだって妖精だよ」
オズの国家元首である彼女もとです、かかしはお話しました。
「生物学で言うと人間じゃないよ」
「オズの国じゃ普通のことだけれどね」
樵も笑って言います。
「かく言う僕も身体はブリキだし」
「僕はかかしだよ」
「身体は人間じゃないよ」
「そうなんだよね」
「けれど」
それでもというのです。
「何が問題か」
「全くだね」
「問題なのは心だからね」
臆病ライオンはまさにと言いました。
「本当にね」
「その通りだよ、人種や種族のことなんてね」
「何でもないね」
「全く以てね」
かかしは臆病ライオンにもお話しました。
「その通りだよ」
「そうだね」
「信仰は色々と認めて」
「人は平等でね」
「人種や種族は関係ない」
「もっと言えば生きものだってね」
人以外のというのです。
「同じだよ」
「それがオズの国だね」
「そうだよ」
まさにというのです。
「本当にね」
「その通りだね」
「あの頃の私達はそうしたことがわかっていない人が多かったから」
メグは少し悲しそうに言いました。
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