第三章
ケース 桐山、つまり俺。さあ、闇のデュエルの始まりだ!
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いほとんどお湯のカレーを食べるのか?しかも野菜丸ごと入れたヤツだぞ!」
『はい!それはもう、とっても美味しくいただきますよ!』
「君は親から虐待でも受けているのか?」
「受けてません!」
「そ、そうか...。ってじゃあ、美味しくいただくな!気持ち悪いぞ!」
ぐふぉ、また気持ち悪いって言われた...。
「君はよくそんなことで生きていけると思えたな...。将来設計、君にも聞いてみようか」
「将来ですか...。まぁ、大学は行っても意味ないかな、と思います」
「じゃあ、すぐ就職するのか?」
「あ、いや。すぐ専業主夫に...」
「そうか、比企谷の話を聞いて君はそれがいいと思ったのか...。だが残念、君の作った料理を食べようと思う人間はいない!却下だ」
「さいですか」
うーん、なら他には、
「じゃ、じゃあヒモで!」
これしかなかった...。
「料理をしたりして家事をすることをもう諦めたか...」
「だ、ダメですか?」
「まさか本当にそれで納得すると思っていたとは...」
...う、うおお。すっごーく怒ってる。なら別の仕事を...、そうだ!
「なら、得意なパソコンでHacking☆なんてどうです?」
「Oh,Hacking?」
「Yes,Hacking♪」
「死ぬ覚悟はできてるな。...衝撃の」
「ストップ、ストップ!冗談です。だいたいハッキングなんてできるわけないでしょ。漫画じゃないんだから」
ファーストブリットが出る前にごまかさないと...。
「まったく君も腐っているな。専業主夫になろうとするにしても料理ができる分、比企谷のほうがまだマシだ」
「先生だってそんなこといってる場合じゃないでしょう」
...あ、ヤバい。ライフが...。
「どうやら覚悟を決めたようだな...。桐山、歯を食いしばれ。―衝撃の、ファースト?ブリットオォ!」
「ごふぅあ!」
LP 4000 → LP 0
攻撃力たけぇ...。俺、一発で死んだ。なにこのチート...。
「―撃滅の、セカンド」
おかしいだろ...。
「やめて!俺のライフはもうゼロだ!」
さすがにもうゼロよ!って「よ」をつけたらキモいよね...。自重しました。
「なら、すぐに奉仕部に行ってこい!そして君はネジ曲がった性根と腐りきった目の矯正に勤めろ!」
「だから俺は歯の噛み合わせですか?」
「いいから行け!」
そして平塚先生は俺の肩をぐいぐい押して、職員室の外へと追いやっていく。
「女子の手料理でも食べて君の作るカレーが料理と言えないことを知ってこい!」
そうして平塚先生は俺の肩を万力で締め付けるような強さで、って、
「ちょ、ちょっと、先生!痛い、痛いです!」
...なにこの既視感。うおぉ、すっごく痛い...。
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