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結局、そのメモを見詰めたまま、次の日の朝になって、お母さんから
「連絡しておいた?」
「・・・まだ・・・」
「なにしてんのよー きっと 待って居るわよ ちゃんとしておきなさいよ!」と、言い捨てて仕事に行ってしまった。
だけど、私は決心がつかないまま、机に座ってそのメモとにらめっこをしていたら、ジョギングから帰ってきたお兄ちゃんがシャワーしたのか上は裸のままタオルを被って顔を出して、私 風を入れるのでドァを閉めるの忘れていた。
「どうした? 電話したのか?」
「ううん まだ・・・」
「そうだ 俺のを登録しとけよー 最愛の兄貴が第1号だろー」
「そーだね えーと どうやるん?」
「そーかぁー ちょっと待て 今 ワン切すっからー」と、お兄ちゃんは携帯をとりに行って・・・。
「水澄の番号は?」と聞きながら・・・私のがチャリンと1回鳴って
「今 ワン切したろー? その番号を電話帳ってとこに登録ってするんだよ」と、教えてくれたけど
「あっ 昨日 お母さんが自分を入れてくれたんだ 第1号」
「なんだよー まぁ いいやー 翔琉のも教えようか?」
「う〜ん いい そんなことしたら電話ばっかーしちゃうもん」
「そうかー でも 一応 入れておけよー 何かの時のために 向こうには教えなきゃーいいんだからー じゃあ その何とかさんに連絡しなよー ここまで来たら 腹くくるんだなー その前にお前 何か着ろよなー 下もパンツだけじゃぁ無いの?」
「あっ あー さっき パジャマ脱いで そのまま 忘れてた! お兄ちゃんも早く何か着なよー 裸のまんまじゃぁない!」
私は、意を決して番号を押した。呼び出し音が2回程してドキドキしていると、向こうから「もしもし」となんだか機嫌が悪そうな声が
「あのー 香月水澄です あの あのー 連絡しろってーお母さんが・・・」
「あっ 待っていましたよ よかったーぁ 電話くれてー もう 連絡ないんじゃぁないかと思ってたんですよ」
「あっ あー ごめんなさい なんかー 初めてだしー どう言えば良いのかって」
「そーだよね それは すまない やっぱり 考えちゃうよねー」と、意外と私のことを気づかってくれた。
「丁度 良かった ちょっと 息抜きをしたいなって思ってたんですよー 今お家ですか? お昼から出てきて どこかでお会いできないですか?」
「あっ えーと 少し 今朝から熱っぽくてー」
「そーなんですか それは お大事に じゃぁ 今度の土曜日 ダメですか?」
「私 何時に自由になるのかわからないのでー」
「いいですよ 僕は12時には終えるので 待ってますよ 終わったら連絡下さい とりあえず 天王寺駅の中央改札の
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