姉
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「これは異常事態ですよ!姉さんが彼女らしいことをするなんて全宇宙の危機の前兆です!!」
今の姉は何かがおかしい。
きっと質の悪い病気になってしまったのか、それとも全宇宙の危機の前兆なのではないかと思ってしまう。
「悟飯君、それはお義姉さんに対して言い過ぎ」
「そうだぞ悟飯、おめえ姉ちゃんの幸せを素直に喜べねえのけ?」
ビーデルとチチは溜め息を吐きながら悟飯を宥めるが、普段の姉を知るからこそ悟飯は現状を受け入れられないのだ。
「大体みんなどうしてトランクスとの交際を普通に受け入れてるんですか!?あの姉さんですよ!?闘うことと修行にしか興味がなかった変人の姉さんがですよ!?姉さんに恋人が出来るだけでもおかしいのに恋人らしいことをするなんて有り得ないでしょ!?」
何故みんなはトランクスの彼女としての悟林を普通に受け入れているんだと困惑する悟飯だが、ビーデルとチチの視線は冷たい。
「それを鈍感でデリカシーのない悟飯君が言うんだー?」
「少なくても悟林はおめえだけには言われたくねえと思うだよ。全く、どの口が言うだ…大体昔のおめえよりは恋愛に関して悟林は分かってたからオラ達からすればおめえの方がびっくりだべ」
何せビーデルは天下一武道会に備えての舞空術を教えてもらう時にも悟飯のデリカシーゼロのお言葉を頂戴し、早く進展して欲しいチチからすれば悟飯が失言しないかヒヤヒヤしていたこともある。
「ですよねー、お義母さん。悟飯君が鈍感だからお義姉さんに色々手伝ってもらいましたしー」
「うぐ…」
少なくても興味や関心がなかっただけなので悟飯よりは恋愛と言うのを理解していたし、悟飯は知らないが悟林はブルマの(面倒臭い)恋愛相談もしたことがあるので悟飯にだけは絶対に言われたくないだろう。
妻と母からの冷めた視線に悟飯は呻く。
「悟飯、おめえもあんまり姉ちゃんのこと悪く言うもんじゃねえぞ」
悟空からも珍しく叱られ、悟飯はしょんほりである。
「だって…今の姉さんは僕の知ってる姉さんじゃないみたいで…」
悟飯からすれば姉の悟林は昔から…いや、超サイヤ人への変身が出来るようになってから闘いや修行にしかあまり関心を示さないので今の姉が、トランクスとの時間で楽しそうに笑う姉が自分の知らない別人と思えてしまうのだ。
「そりゃあ、おめえとトランクスは違うだろ?おめえが姉ちゃんの悟林しか知らねえようにトランクスしか知らねえ悟林だっているんだしよ」
そもそも悟林が悟飯に一番厳しく接するのは中途半端なことばかりするからだ。
修行をしたかと思えば勉強や仕事に傾倒したりと半端なことを続けるくらいなら戦士を引退して普通に学者をして欲しいと思っているのだ。
悟林からすれば別に悟
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