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星河の覇皇
第八十七部第三章 港の整備その二十八

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「今の我々はな」
「かなり変わりましたね」
「そうなった」
「左様ですか」
「そして今も言うが」
「それでもですか」
「やはり私は政治について考えるよりも」
 自分に向いているものはというのだ。
「軍事だな」
「そちらになりますか」
「軍を聞いて戦う、戦術がだ」
 これがというのだ。
「私の本分だな」
「そうですか」
「だから戦争になれば」
「その時はですね」
「軍を率いてだ」
「戦われますか」
「そうする、私が着る服は軍服だ」
 貴族の着飾った服ではないというのだ。
「軍服を着てだ」
「そうしてですね」
「戦い」
「勝たれますね」
「連合軍が相手でもな」
 エウロパにとって第一の敵であるこの国の軍隊との戦争でもというのだ。
「そうする」
「左様ですか」
「だからだ」
「それで、ですね」
「このオリンポスに戻った、ここで軍を鍛え」
「戦争になれば」
「動く、だがおそらく戦争はこれから長い間ない」
 タンホイザーは確信を以て言った。
「数百年はな」
「連合は動かないですね」
「あの国は敵だが」
 このことは事実だが、というのだ。
「しかしだ」
「好戦的な国ではないですね」
「戦争よりもな」
「富ですね」
「それを求める国だ」
「そしてその富は」
「内政をすればな」
 それでというのだ。
「幾らでも手に入る国だ」
「だからですね」
「我々とは敵対していてもな」
「攻めてくることはないですね」
「そして我々もな」
 エウロパもというのだ。
「今は我々も内政に専念している」
「開発と開拓に」
「そして新天地への進出もある」 
 暗黒宙域を踏破したうえでのそれもというのだ。
「だから連合に挑むなぞな」
「する余裕がないですね」
「数百倍の国力差もあるしな」
「戦うなぞは」
「とてもだ」
 それこそというのだ。
「考えられないしな」
「だから我々からもですね」
「仕掛けることはないからな」
 だからだというのだ。
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