第八十三話 回廊ひのきしんその二十六
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「そうよ」
「それでそのこともですね」
「頭に入れておいてね」
「わかりました」
新一君も答えてくれました。
「こうしたことも勉強させてもらうことですね」
「ええ、ひのきしんでね」
「色々わかることなんですね」
「ただ奇麗にさせてもらったりだけじゃないの」
私は新一君にさらにお話しました。
「そうしたことも勉強させてもらえるから」
「やらせてもらうことですね」
「特に今みたいにいさんでさせてもらったら」
それならです。
「特にね」
「勉強させてもらいますね」
「いさんでいけば」
まさにそうすればです。
「普通にさせてもらうよりもよ」
「勉強させてもらえますね」
「そうよ、色々わかるから」
「だからさせてもらうことですね」
「そうしたらいいわ」
こう新一君に言いました。
「是非ね」
「わかりました、そういえば」
新一君は先輩を見て言いました、私が真ん中で新一君が私から見て右手先輩は左手におられます。そのうえで回廊を拭かせてもらっています。
「この人凄い真面目ですね」
「先輩はそうした方よ」
私はしっかりとした声で答えました。
「真面目で人に押し付けるなんてね」
「絶対にしないですか」
「間違ってもね」
「いや、僕そういう奴結構知ってるんで」
「何処でもそんな人いるでしょ」
「僕の場合特に多いんでしょうか」
「そうかも知れないけれど新一君は嫌い過ぎるから」
嫌いになった相手をです。
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