第二章「クルセイド編」
閑話「コラボwith銀の守護騎士」その二
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女誘拐事件に関わる気も毛頭ない。それなりの謝礼を払われたら話は別だが。
「夜まで待つか」
ケイジがどの様な理由でリベールを出たのかは知らないが決して表沙汰にできるような理由ではない筈だ。そしてやましい事がある人間は――――――夜に動く。身を隠せるというのも勿論そうだが、夜の闇が確かに隠したいことを覆ってくれそうな気がするからだ。いかなる幻術使いもその例外には漏れない。人間の本能だと言っても過言ではないだろう。とりあえずエレギオは宿を探す事にした。
「待ちな兄ちゃんよ」
「あん?」
くるりと回って振り返るとそこには昼間の共和国には似合わないダークスーツを着てサングラスをかけた明らかに腕っ節の強そうな男が居た。強そう、と言うのは正確ではない。エレギオが感じた強大な気配の一つ。そして同時にエレギオが良く知る人物だった。
ただし親しい訳ではない。エレギオは寧ろその暑苦しい顔を拝みたくはなかった。何時、何処の世界でも戦闘狂はずぼらに嫌われるものである。そしてエレギオは間違いなくずぼらだ。そしてこの男は戦闘狂だ。
「何でお前がこんなところに居るんだよ……『痩せ狼』」
「お互い様だろう『雲越え』。久しぶりだなあ」
結社『身喰らう蛇』が誇る怪物、執行者。
No.[『痩せ狼』ヴァルター
そして…No.X『雲越えの射手』エレギオ
後に『雲越えの射手』は、『氷華白刃』の不倶戴天の敵となると言う……
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