第三幕その二
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「確か」
「アメリカの内戦で」
「物凄く激しい戦争だったんだ」
「そうだったね」
「そしてね」
かかしは樵にさらにお話しました。
「四人のお父さん達も戦争に参加していたんだ」
「そうだったんだね」
「それで大怪我もしたよ」
「大変だったんだね」
「何とか回復して」
そうしてというのです。
「お家に戻って一家でまたね」
「暮らせる様になったんだね」
「そうなったけれどね」
「大変だったんだね」
「それでお父さんがいない間四人で頑張っていたんだね」
ジャックも言ってきました。
「そうだね」
「そうだよ、お母さんと一緒にね」
「仲良くだね」
「力を合わせてね」
そうしてというのです。
「暮らしていたよ」
「そうだったんだね」
「そして今はね」
「オズの国でだね」
「明るく仲良くね」
「一家で暮らしているんだ」
「オズの国の市民として」
そうしてというのです。
「暮らしているよ」
「それは何よりだね」
「そうだね、それではこれからね」
「四姉妹の国にだね」
「行こうね」
かかしも笑顔でした、そしてです。
ヘリは四姉妹の国、都市国家であるその国の東門の前に着陸しました、するとそこには十九世紀中頃のアメリカの礼装を着た人達が集まっていてです。
ヘリから出たドロシー達を出迎えてくれました、そこには穏やかな外見のメグ、活発な感じのジョー、優しい雰囲気のベス、明るい印象を与えてくれるエイミーもいます、とても優しそうなお父さんもお母さんもいます。
皆使節団を迎えてくれてです、背が高くて知的な感じの市長さんが先頭に立って皆を色々な場所に案内してです。
ドロシーと会談もしました、そして晩餐会も開いてくれましたが。
そのメニューを見てです、臆病ライオンは言いました。
「今のメニューだね」
「そうね」
「十九世紀のメニューじゃないね」
「味付けもそうだね」
「当時のものかっていうと」
「違うね」
「街並みや服装はあの頃のままですが」
市長さんがお話します。
「ですが電化製品も揃っていまして」
「そうなんだ」
「はい、そして」
そうであってというのです。
「生活はです」
「現代のものなんだ」
「そうです」
かかしに答えました。
「そしてメニューもです」
「今のアメリカのものだね」
「調味料もキッチンもそうですから」
「成程ね、今とは違うんだね」
「左様です、それでです」
「食べられる人はだね」
「今のアメリカのお料理をです」
そちらをというのです。
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