第三幕その一
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第三幕 怪我も病気も戦争もないから
使節団は最初にどの国に行くのか、ドロシーはナターシャ達に言いました。
「最初は四姉妹の国よ」
「若草物語ですね」
まずはナターシャが応えました。
「四姉妹といいますと」
「一番上がメグさんで」
神宝はこの人のお名前を出しました。
「穏やかで包容力がある人ですね」
「二番目がジョーさん」
ジョージは笑顔でこの人について言いました。
「元気で活発な人ですね」
「そして三番目がベスさん」
カルロスはこの人のことを言いました。
「優しくてもの静かな人ですね」
「末っ子はエイミーさんなんですよね」
恵梨香はこの人のことを思って言いました。
「明るくて前向きな人ですね」
「四人共素敵な人達でね」
それでと言うドロシーでした。
「オズの国でも有名な人気者なのよ」
「四人共オズの国におられるんですね」
「今はそうなんですね」
「オズの国はお伽の国なので」
「あの人達も今はそうなんですね」
「オズの国で暮らしておられますね」
「そうなのよ、四人共凄く仲が良くて」
そうであってというのです。
「いつもにこにことして暮らしているのよ」
「そうなんですね、ところで国ですか」
ナターシャはこのことにも注目して言いました。
「そうなんですね」
「そう、四姉妹が暮らしていた街がね」
「その頃のですね」
「国になってるのよ」
「そうですか」
「王様はいなくて市長さんがいて」
「その人が国家元首ですか」
ナターシャはドロシーの言葉に頷きました。
「そうなんですね」
「そうよ、オズの国はその中に共和国もあるから」
だからだというのです。
「それでなの」
「市長さんが国家元首の国もありますね」
「都市国家でね」
「そうなんですね」
「それでその国にね」
「これから訪問するよ」
トトも言ってきました。
「ドロシーが代表でね」
「最初に行くのはあの国なんだね」
臆病ライオンは下の景色を眺めつつ言いました。
「四姉妹の国だね」
「そうだよ、あと少しで到着するよ」
かかしが臆病ライオンに答えました。
「一時間程でね」
「そうなんだね」
「そして着いたら市長さんと会談して街の中を見て回って」
そうしてというのです。
「レセプションにも参加してね」
「四姉妹とも会うんだね」
「そうだよ」
まさにというのです。
「楽しみにしておこうね」
「是非ね、僕あの国にも行ったことあるけれど」
「いい国だね」
「落ち着いていてね」
「確か四姉妹の人達が揃って暮らしていた時は」
樵はその頃のことを言いました。
「アメリカは大きな戦争をしていたね」
「南北戦争だね」
かかしが応
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