第三十三話 回り道を終えてその十五
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「だからじゃ」
「それでは用意しておきまする」
「お茶と冷えたご飯を用意しておくのじゃ」
「漬けものもですな」
「梅がよいぞ」
「さすれば」
「お茶漬けもいいですね」
エンターも言ってきた。
「私も今は食べられる様になりましたが」
「身体の仕組みが変わってのう」
「それで、です」
有明の方に答えた。
「今は飲めてです」
「食べられるのう」
「それで、です」
「お茶漬けもじゃな」
「好きでして」
「では今からの宴の後は」
「お刺身も姿焼きもで」
「お茶漬けもじゃな」
「楽しませてもらいます、お酒はビールで」
エンターは酒の話もした。
「いただきます」
「酒はビールか」
「はい」
そうだというのだ。
「そちらです」
「そちらを所望か」
「今は」
「ビールも美味いからのう」
「左様ですね」
「それを飲みたい気持ちもわかる」
こう答えるのだった。
「わらわも好きじゃ」
「左様ですね」
「しかし今はな」
「日本酒ですね」
「そちらじゃ」
今から楽しそうに述べた。
「やはりな」
「それでは」
「うむ、これよりじゃ」
「皆で飲んで食べて楽しみましょう」
「存分にな。皆で楽しむことがのう」
有明の方はさらに言った。
「やはりな」
「一番楽しいです」
「そうじゃ、では皆でお昼はな」
「楽しみましょう」
エンターも笑顔で応えた、そうしてだった。
それぞれの組織の者達は楽しく飲んで食べた、刺身も姿焼きも酒も心からそうした。今はそうした時を過ごしたのだった。
第三十三話 完
2024・8・8
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