スーパーロボット大戦OGs
0067話
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ンが、出力が勝手に!?」
「ラージさん、この反応って」
「時粒子が漏れている? いや、これはまさかあの物体が!?」
混乱している3人の様子を通信で見ながら、息を潜めて一連の流れを見守る。
どうやらラージはこの現象を起こしているのがデュミナスだと気が付いたらしい。
このままあちらの世界に転移してくれっ!
祈るような思いで見ていたが、ふとモニタを見るとそこに信じられないものを見てしまった。
「馬鹿な、何故ここに連邦軍機がいる!?」
そう、そこには1機の量産型ゲシュペンストMk-Uの姿があったのだ。
テスラ研奪還部隊の1部か何かだと考えたものの、今はそんな事は問題では無い。問題なのは、その機体がラウルとフィオナへとメガ・ビームライフルの銃口を向けている事だ。
時流エンジンの共鳴という謎の現象を起こしている原因があの2機だと判断し、それを力ずくで止めるつもりか!
「ちぃっ、加速、間に合えっっっ!」
咄嗟に精神コマンドの加速を使用し、ラウル機とフィオナ機の前へと躍り出る。
「念動フィールド、全開!」
T-LINKシステムへと念動力を注ぎ込み、可能な限り念動フィールドを厚く展開する。そしてそれと殆ど同時に機体が揺れるような衝撃。
「間に合った、か」
どうやら念動フィールドでメガ・ビームライフルの攻撃は防ぎきる事が出来たようだ。こちらへと攻撃した機体を改めてみると、量産型アシュセイヴァーから放たれたガン・レイピアにより機体を爆散させていた。
「ア、アクセル…さん?」
通信に聞こえてきたのはフィオナの声。この騒ぎで気絶から目を覚ましたのか。
「アクセルさん、なんで!?」
ラウルもまた、自分達を裏切った俺がフィオナを庇ったのを見て混乱しているようだ。
と、突然フィオナの乗っている機体から白い光が発せられる。
ちぃっ、転移か!?
咄嗟にエクサランスから距離を取る。
「ラ、ラージさん、1号機の出力が!!」
「120…160…180…200を突破、まだ上がる!?」
「そんな、暴走!?」
「多少なりとも機体を損傷している今のフィオナの機体では、あの出力にフレームの方が持ちませんよ!?」
「フィオナァァァァァァ」
混乱するラージとミズホ。そしてフィオナの名前を叫んだラウルのエクサランスも、フィオナ機同様白い光を発し始める。
「な、何だ!? 俺のエクサランスも出力が上がる?」
「ラウル、タイムタービンを止めて下さい!」
「駄目だ、タービンも機体も制御できない!」
「何ですって!?」
ラウルへと指示を出すラージだが、ラウルから返ってきた返事に絶句する。
「ラウル、フィオナ、脱出して下さい! このままでは機体が!」
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