第七百七十一話 最初から略奪目的その四
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「本当に誰がね」
「戦争するか」
「そういうことね」
「ご先祖様だってね」
かつてのモンゴル人達もというのだ、尚ここでナンが言った先祖とはそれこそ匈奴の者達からのことである。
「もうね」
「戦争しなかった」
「他の国に攻め込まなかった」
「そして略奪もしなかった」
「そうしていたのね」
「今のおンゴルってどんなイメージよ」
ナンは二人に問うた。
「一体」
「羊で遊牧してて」
「馬に乗っていて」
二人はナンに言われて\飲みつつ答えた。
「草原でのどかに暮らしている」
「風来坊みたいに」
「そうした生活もあるとか」
「そんなイメージね」
「あと宗教はラマ教?」
「それを信じる素朴な人達?」
「でしょ?まさにそれがね」
ナンは二人に応えて言った。
「モンゴル人でね」
「戦争のイメージないわね」
「全くね」
「むしろ平和で素朴で」
「のんびりした人達ね」
「そうよ、戦争しなくても暮らせるなら」
そうであるならというのだ。
「誰も戦わないわよ」
「好き好んで」
「そうしないのね」
「するとしたら」
ナンはここで嫌悪を込めて言った。
「エウロパの連中だけよ」
「あいつ等野蛮だからね」
アロアもこう返した。
「だからね」
「傲慢で残虐でね」
「血を見るのが好きだから」
「そうした連中だからまずはね」
「内政で豊かになろうと思わないで」
「侵略してね」
他国をというのだ。
「全部奪ってね」
「植民地ね」
「それにするのよ」
「植民地最悪よ」
ベッカは忌々しさをこれでもかと出して言った。
「もうね」
「自由、自主、自立でね」
ナンもこう返した。
「そして自尊」
「民主的で平等で」
「人類はそうあるべきだけれど」
「あいつ等は貴族だけがそうで」
「もう他の人達からはね」
「徹底して搾取して」
「植民地にしてね」
他の地域をというのだ。
「攻め込んだ後で」
「搾り取るのよね」
「それこそ死んでもよ」
植民地の者達が過酷な搾取のあまり餓えや過労でそうなってもとだ、連合では広く教えられているのだ。
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