第百四十五話 文化祭が近付いてその五
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「いいわね」
「全力で」
「そう、全力でね」
まさにというのだ。
「頑張るのよ」
「お店の方も」
「そしてね」
そのうえでというのだ。
「色々観て回ってもしてね」
「そうしたこともなのね」
「頑張って楽しんでくるのよ」
そうすることだといういうのだ。
「いいわね」
「それじゃあね」
「映画もやるしね」
「あちこちで上映するみたいね」
「そう、そっちもね」
映画の方もというのだ。
「楽しめばいいから」
「映画もあるのね」
「そう、兎に角何でもね」
「楽しめばいいのね」
「文化祭はね。あと絶対にね」
母は笑ってこうも言った。
「メイド喫茶やるところあるのよね」
「メイド喫茶ね」
「あそこメイド部もあるしね」
「あそこね」
理虹もその部活のことを知っていて応えることが出来た、通っている学園のことであるので知らない筈がないことだ。
「本格的なイギリス風のね」
「メイドさんでしょ」
「もう歴史からね」
メイドのというのだ。
「作法とかまでね」
「やってるでしょ」
「そうしたね」
まさにというのだ。
「本格的なところだけれど」
「あそこもやるでしょ、何か」
「そうみたいね」
「メイドさん関連でね、それとは別にね」
「メイド喫茶やるところあるの」
「中には男の子がね」
「メイドになるのね」
娘はこう返した。
「所謂男の娘ね」
「そうしたところもあってね」
それでというのだ。
「もうメイド喫茶はね」
「絶対にあるのね」
「そうよ」
娘に笑って話した。
「そちらもね」
「楽しめばいいのね」
「あんたがそうしたいならね」
「メイド喫茶を楽しみたいなら」
「そうしてもいいわ」
「メイド喫茶っていうと」
どういったものかとだ、理虹は母に話した。
「大阪にもあるわね」
「日本橋の方にあるでしょ」
「あそこが大阪の本場ね」
「あそこまでじゃないけれど」
それでもというのだ。
「あの学校でもね」
「絶対に何処かやるから」
「だからね」
そうであるからだというのだ。
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