第百四十五話 文化祭が近付いてその四
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「そんなところの教育が理想なんて」
「恐ろしいですね」
「暴力にね」
「そんな教育ですね」
「だからね」
そうであるからだというのだ。
「他の学校の先生はね」
「とんでもない先生が多いですね」
「だから信用出来ないけれど」
「うちの学校は違うので」
「安心してね」
それでというのだ。
「文化祭もやっていきましょう」
「それじゃあ」
理虹も頷いた、そうしてだった。
文化祭も頑張ることにしたが家に帰って母にホットドッグ屋の話をするとその母にこう言われたのだった。
「陸上部今でもなのね」
「ホットドッグだっていうのね」
「お母さんが学生だった頃からよ」
「うちの陸上部文化祭ではホットドッグ屋なのね」
「切り口があるパンに茹でたソーセージ挟んで」
そうしてというのだ。
「マスタードとケチャップかけてね」
「終わりね」
「簡単に作られて」
そうしてというのだ。
「すぐに出来るから」
「いいのね」
「ヘレン=ケラーさんもお好きだったそうだし」
「あの人もなの」
「美味しいしね」
「それでなのね」
「あそこはね」
八条学園高等部の陸上部はというのだ。
「学科に関わらずね」
「ホットドッグ屋さんなのね」
「あんたのいる商業科もそうで」
そうであってというのだ。
「普通科でも工業科でもなのね」
「ホットドッグ屋さんなのよ」
催しものはというのだ。
「そうなのよ」
「それで売り上げは寄付ね」
「そうよ」
実際にというのだ。
「文化祭のお金は学校が出してくれるしね」
「うちの学校太っ腹よね」
「お金あるからね」
「八条グループだから」
「世界的な企業グループだからね」
「学校にもお金出してくれるわね」
「何しろグループの総資産は」
それはというと。
「ロックフェラー家とかロスチャイド家にも負けてなくて」
「凄いわね」
「ビル=ゲイツさんにも匹敵するのよ」
「桁が違うわね」
「だから学校もね」
「太っ腹なのね」
「そうなのよ」
こう理虹に話した。
「有り難いことにね」
「本当に有難いわね」
「だからね」
母はさらに言った。
「あんたもお店の方もね」
「文化祭の時は頑張ることね」
「そうしたらいいわ」
こう言うのだった。
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