第二幕その十一
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「なるよ」
「そうなのね」
「むしろ無作法だと」
「駄目ね」
「だから僕達はそうしたことに抵抗があってもね」
自分達はというのです。
「元々の生まれがそうしたものにこだわらないから」
「そうした生まれだから」
「抵抗があるけれど」
「礼儀正しいなら」
それならというのです。
「いいことでそれを向けられたら」
「受け入れることね」
「そしてね」
そのうえでというのです。
「応えることだよ」
「礼儀正しく」
「これは好き嫌いじゃなくて」
「あっ、礼儀ね」
「一つとしてのね、だからね」
「私達自身が抵抗あっても」
「受け入れて」
そうしてというのです。
「応えようね」
「そうすることね」
「人として。それじゃあ」
「これからね」
「その礼儀を受けて応える為にも」
まさにその為にもというのです。
「行こうね」
「わかったわ」
ドロシーは笑顔で頷きました、そうしてです。
皆で出発しました、今回は前後にロータリーがある大型のエメラルドの都の緑色のヘリコプターに乗りました。
中は豪華なホテルの客室の様になっていて皆その中でくつろぎます、その中で臆病ライオンがかかしに尋ねました。
「これから色々な国に行くね」
「ウィンキーの国にあるね」
かかしが応えました、皆それぞれくつろいでいます。
「そうしていくよ、それとね」
「それと?」
「うん、今回は一泊ごとにね」
それごとにというのです。
「ホテルに宿泊してね」
「各国を訪問していくんだね」
「そしてね」
それでというのです。
「色々な国をね」
「巡って」
「そしてね」
そのうえでというのです。
「ホテルでもね」
「色々と楽しめるんだね」
「そうだよ、ホテルもいいね」
「このヘリコプターの中も」
こちらもとです、臆病ライオンは答えました。
「ホテルみたいだしね」
「ホテルもいいよね」
「そう、だからね」
それでというのです。
「今回はね」
「ホテルも楽しむんだね」
「色々なね」
それこそというのです。
「そうしていこう」
「わかったよ」
笑顔で、です。臆病ライオンは笑顔で応えました。
「それではね」
「ホテルも楽しんでいこう」
「わかりました」
こうお話してでした、皆で今は空の旅を楽しみます。樵はその中でにこにことしてそのうえで皆にお話しました。
「皆景色はどうかな」
「三百六十度球形のだね」
「この中全体が透明になってだよ」
かかしににこにことしたままお話します。
「そのうえで観られる」
「あの景色をだね」
「どうかな」
「じゃあ多数決を取ろう」
かかしは樵の言葉を受けて提案しました。
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