第三十三話 回り道を終えてその十二
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「やり合うとかな」
「必要ないですね」
「ああ、もうな」
ナリアに応えて話した。
「決戦が終われば」
「もうですね」
「仲良くしてもな」
「問題ないですね」
「散々我儘たれたのはこっちでもな」
それでもというのだ。
「決戦の後はな」
「友好的でもですね」
「いいよな」
「私もそう思います」
「敵味方でなければです」
マッジョも言ってきた。
「特にです」
「嫌な連中じゃねえな、むしろな」
「快いですね」
「そうした連中だしな」
だからだというのだ。
「決戦の後はな」
「和解ですね」
「そうしてな」
そのうえでというのだ。
「仲良くやってもな」
「いいですね」
「そう思うぜ、今はな」
こう言うのだった。
「本当にな」
「左様ですね」
「ああ、手打ちをしてな」
そうしてというのだ。
「和解したいな」
「決戦の後は」
「そうしたいな」
「それがいいですね」
マッジョも同意であった。
「彼等次第ですが」
「正直もう戦いはな」
「いいですね」
「そこにキラキラはねえからな」
だからだというのだ。
「それもわかったしな」
「それで、ですね」
「ああ」
もうというのだ。
「決戦の後はな」
「戦わずに」
「皆で頑張ってな」
「豊かになる」
「そうなる様にしてな」
「戦隊の者達ともですね」
「最悪でも中立になってな」
その状態にというのだ。
「やっていきてえな」
「そしてそこにですね」
「キラキラがあるんだろうな」
鋭い目で述べた。
「そこにこそな」
「そうですね、では」
「ああ、戦隊の連中ともな」
「決戦の後は」
「最悪でも中立だよ」
確かな声で言うのだった。
「それからはな」
「何か回り道したね」
ヨドンナは腕を組んで述べた。
「僕達は」
「仲良くといくまでに」
「うん、豊かな国を目指すにしてもね」
グリッタに話した。
「かなりね」
「どうすればいいか気付くまでに」
「本当にね」
深く考える顔で言うのだった。
「回り道をしたよ」
「しかし道を見付けましたね」
グリッタはヨドンナに返した。
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