第30話:武士道VS死人使い
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在り得ない事ですから。
それってつまり……この私に思う存分爆裂魔法を撃たせてくれる為の演出なのですね♪
「ならば、お任せください!何度も復活するグレムリンなど、この私がひとまとめに火葬してあげます!」
そして……この私の当たって欲しい予測を裏付ける様にあの男がツキツバの許に転送されました。
「待てぇー!貴様、英雄の称号を持つグループである『サムライ』に泥を塗る気かぁー!」
「もう引っ掛かりませぬぞ!」
グロブの奴、焦ってる焦ってる♪
「何!?」
「自軍を勝利に導く事、武士の務め!」
お陰で、爆裂魔法の詠唱がスムーズに進みます♪
「黒より黒く、闇より暗き漆黒に。我が深紅の金光を望み給う。覚醒の時来たれり、無謬の境界に落ちし理。無業の歪みとなりて、現出せよ!踊れ、踊れ、踊れ!我が力の奔流に臨むは崩壊なり!並ぶものなき崩壊なり!万象等しく灰燼に帰し、深淵より来たれ!これが人類最大の威力の攻撃手段!これこそが究極の攻撃魔法!爆裂魔法!」
「しまった!全てはこの為の布石か!」
私の爆裂魔法が、何度も復活するグレムリンゾンビを綺麗に灰にしていきます……
「ぬうぅー……ならば!」
グロブは再び転送魔法を使ってツキツバの攻撃を避けました。
「めぐみん殿!急ぎ里に戻りますぞ!」
あ……すいません……
先程の爆裂魔法に魔力を注ぎ過ぎて……
「ちょっ!?こんな所で寝ないで下さい!」
セツナperspective
ツキツバがグレムリンゾンビをこの里から追い出す為に囮となり、めぐみんが突然と消えた……
となると……
「はい!私は運が良いぃー!」
「ぐは!?」
やっぱりね。
「大方、ツキツバを追うのに夢中になったグレムリンゾンビがアンタの蘇生魔法の効果範囲から出たか、めぐみんの爆裂魔法でグレムリンゾンビが全滅したか?」
「くっ!」
「図星の様ね?どっちにしろ、アンタはツキツバを殺す事に夢中になり過ぎてグレムリンゾンビを使い果たした。だからこの里にいるエルフを殺してエルフゾンビを補充する。そんなところか?」
「くっ!」
……図星とはね……
「あんたらしくないな。ツキツバの攻撃を転送魔法で避け続けたアンタが、仕切り直しと言う手段を思いつかないなんて?」
あの様子からすると防衛と狩猟以外の戦闘をした事が無いアリューシャですら、この予想には理解し納得した。
なら、これ程の卑怯を恥かしがらずに平然を行ったグロブが、逃亡して仕切り直しと言う手段を択ばないのが不思議でならない……
いや……1つだけ理由がある!
「あんた程の大物が既にここまで追い詰められるなんて、ツキツバはそこまで魔王を追い詰めていると言うの?」
グロブがキョロキョロ周囲を視てる……この期に及んで転送魔法による逃走ではなく、使えそうな
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