4-3
[1/3]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
夕食の後、お母さんが
「水澄 土曜日 お洗濯と廊下とかにワックスかけてね」
「あっ 土曜日は練習がー 新入生だけ特訓なの」
「あっ そう じゃぁ 日曜日にね」
「はい ・・・でも・・・」
「お母さん 水澄は日曜は 俺の応援に来ることになっているんだ」
「そうなの 応援って何よー」
「うん 地域の交流試合 ほらっ 新メンバーになったろー? その手合わせみたいなもん」
「ふ〜ん どうして それに水澄が?」
「そりゃー 俺の妹だからー 俺は今年 バイスキャプテンなんだぜー あのー だから 帰ってきたら 二人でワックスはやるよー」
「お母さん お洗濯は学校に行く前にやります 夕方には帰れるはずだから、取り込みも間に合うと思うわ」
「そう お願いね」
お風呂から出て、お兄ちゃんの部屋に出たよって言いに行った時
「なぁ この頃 お母さん 私に厳しない? 用事ばっかー言いつけて」
「・・・まぁ 水澄も中学生なんやから 女の子ってそんなもんよって思ってるんかなー 女の子やから家事のこと何でもできるようにーとか」
「だって 私やって お母さんの言う通りに 太子女学園に入って あそこ 勉強やって みんなに負けたらあかんし クラブやって・・・大変なんやー」
「うん そーやろなー 進学校やしなー ぼーぉーとしてる奴なんて居らへんねんやろうなー」
「そーやねん 毎日が戦争みたいや 隣は頭のええ子ばっかーに見えてーしもぉーてー 私はたまたま・・・」
「水澄 俺に比べると、お前はすごく頭が良いんだと思うよ 普通にしててもな 自信持てよー そうだ 日曜日 試合の応援に来いよな 翔琉も居るし」
「えぇー 何で 翔琉が ぁー?」
「水澄 知らなかったんか? あいつ サッカー部に入ったんやでー」
「えっ えぇー・・・ 最近 話 してへんねん・・・」
「だろうな 試合の後 少し デートでもしろよー あいつは まだ試合には出られへんやろけどー」
「お兄ちゃん それで さっき 応援にって・・・」
「まぁ 可愛い妹の初恋だもの 手助けになれば」
「お兄ちゃん いつも ありがとう 大好きだよ! 御兄様ぁー」と、抱き着いていたら
「よせっ ・・・ まだ 汗臭いんだからー」と、照れてお風呂に行ったのだ。
お兄ちゃんはああ言っていたけど、私は引っかかっていたのだ。お母さんは、私から時間を奪ってー・・・そう もしかして 翔琉君と会わせないようにしているんじゃないかと。理由はわからないけど・・・太子女学園を急に受けさせたりして・・・彼と引き離そうとしている・・・の だろうか
日曜日に隣町の運動公園に出掛けて行って、サッカークラウンドに。私が遅
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ