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れてしまったのか、もう、お兄ちゃん達のチームは試合が始まっていた。グラウンドの隅っこの方では、翔琉も黄色いベストを付けてジョギングをしているのが見えた。グラウンドの中ではお兄ちゃんも硝磨君も走り回っていた。試合は、どうもお兄ちゃんのチームが0−1で負けているみたいで、私が応援の声を出すと、グラウンド反対側に居た翔琉が気づいたみたいで、手を挙げていたのだけど、私は、この時 お兄ちゃんに声を掛けたので、どうでも良かったのだ。でも、そのお陰かどうか 前半終了間際に、硝磨とお兄ちゃんの連携でシュートが決まっていた。終了時には、もう1点取って2−1で勝っていたのだ。
試合が終わって、次の試合が始まっても、私はグラウンドの縁に座り込んでいると、お兄ちゃんと硝磨君が寄ってきて
「水澄ちゃんの応援のお陰で勝てたよー お礼にハンバーグでも食べに行くか?」
「硝磨 いいんだよー ほっとけ」と、お兄ちゃんは硝磨君の腕を取って「水澄 門限4時な ワックス掛けあるからー」と言い捨てて、連れて行ったのだ。私には、もったいないぐらいのお兄様なのだ。
しばらくして、ポツンと座っている私のもとに翔琉君がやってきて
「しばらく振りやのー ちょっと やつれたんかぁー」十蔵も一緒だったんだけど、気を利かせたのか、別れて帰って行ったみたい。
「そんなんちゃうけどなー ちょっと 精神的になー」
「兄貴から聞いた 卓球部に入ったんやてー?」
「うん やってみようと思ってなー」
「やってみようってー 辛いのか? あそこ 大変やろー トップクラスやん」
「そーみたい でも 頑張ってみる」
「水澄はなんで そんな きついとこにばっかー 飛び込んでいくネン?」
「ふふっ 何でやろねー そーいう 運命になってしもーたんやろか」
「何 他人事みたいにゆうとんネン 何か食べにいこーか?」
「ステーキ お好み焼きのん」
「そーかー 女の子って 好きやもんなー」
駅の近くでお好み焼きのお店を探して、食べながら
「なぁ やっぱり 別の中学に行くと会うの難しいんなぁー」
「まぁ 生活リズムも違うしなー」
「私 間違ったんやろか 翔琉と会えんよーなるし 卓球部にも入ったから帰りも遅くて・・・誰かが駅まで迎えに来るから・・・会う訳にもいかんしー」
「そんなことないやろー 有名女子校に行ってるんやしー 卓球やって自分を伸ばす為やろーぅ がんばれやー」
「だってさー・・・ 翔琉と・・・最近ね 日曜日だってね お母さんがね 翔琉と会うのを避けさせてるみたいでー 辛いネン」私は、泣きそうになっていた。
「ふ〜ん 裸の水澄を抱いたのばれたのかなー」
「それは無いと思う 誰にも言って無いし 二人だ
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