第七百七十話 最強の戦士その十三
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「それこそね」
「問題なしで」
「スパルタもよ」
「奴隷を殺すのが試験だったのね」
「あれよね」
ベッカも嫌そうに話した。
「強そうな奴隷を狙って殺す」
「それが試験なのよね」
「無茶苦茶ね」
「最悪よね」
ナンもこう言った。
「まさに」
「そうよね」
「奴隷自体酷いし」
「その奴隷を殺すのが試験ってね」
「スパルタ最悪よ」
「そこからエウロパの考えになってるし」
「奴隷には人権はない」
実際はスパルタの事例は極端にしても高価な財産だったのでそれなりに大事に扱われたことは連合では言わない。
「最悪よね」
「今は平民がそうよね」
「平民イコール奴隷」
「それがエウロパよね」
「まさにね」
「それでそんなこともするわね」
「いや、本当に」
アロアは苦い顔で言った。
「奴隷は屑とかね」
「平民もね」
「それに反抗しない平民もね」
「おかしいわね」
「ええ、しかし」
アロアはそれでもと言った。
「モンゴルはそんなことしなかったわね」
「泥棒もね」
「奴隷を殺すのが試験だったり」
「そんなことはね」
それこそというのだ。
「しないわよ」
「そうよね」
「略奪はね」
「敵からするのね」
「そう、他の国に攻め入って」
そうしてというのだ。
「軍で戦ってね」
「略奪して」
「それで生きてたのよ」
「バイキングみたいね」
「ああ、同じね」
「そうね」
自分で言うのだった。
「考えてみたら」
「そうよね」
「同じよね」
「ただね」
ナンは二人に話した。
「違うところがあるわね」
「モンゴル人とバイキングは」
「略奪を産業にしていても」
「そう、まずバイキングは船に乗ってるからね」
このことがあまりにも有名である。
「船で海に出て」
「川も進んで」
「欧州中暴れ回ったわね」
「いきなり出て来て襲い掛かる」
「恐怖の集団だったのよね」
「けれどモンゴルは馬だから」
船ではなくというのだ。
「やっぱりここがね」
「大きな違いね」
「モンゴル人とバイキングは」
「そしてね」
ナンはさらに話した、今もクミズを飲んでいる。そうしてそのうえでさらに言っていくのであった。
最強の戦士 完
2024・7・2
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