第八十四話 三つの世界の主神達その九
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「必要な仕事で社会的身分は低かったかも知れんが」
「差別される位はやな」
「ないと思うけどな」
「犯罪者でもないし」
「何でかな」
中里にさらに話した。
「日本では昔から」
「牛とかを殺してな」
「それからお肉や革にしていく」
「そうした人達はな」
「穢多とか言われてたな」
「そやった、部落とかな」
被差別部落はというのだ、日本では部落というと被差別部落をさす。そして何かと言われてきているのだ。
「今やと」
「言われてるな」
「それで差別もあるわ」
中里自身が答えた。
「起きた世界やと今でもやな」
「それでその元にあるのは」
「穢れの考えでやな」
「特に死の穢れがな」
「忌まれるっていうそれやな」
「そや、しかし別にな」
中里は科学的根拠から話した。
「被差別部落の人達でもな」
「何でもないな」
「それで能力や性格が決まるか」
「全くないな」
「それが現実や」
「そやな」
「関西におったらな」
起きた世界のというのだ。
「ほんまな」
「そのことを実感するな」
「被差別部落の問題をな」
「八条学園でも教えてるな」
シェリルも言ってきた。
「そうしてるな」
「関西にある学校でな」
中里は自分達の学園で被差別部落のことを教えらえている理由を話した、実際にそうされていきている。
「学園にもな」
「被差別部落の人いてはるな」
「誰とは言わんでもな」
それでもというのだ。
「戸籍謄本見ればな」
「わかるな」
「若しかしたらや」
芥川はシェリルに真剣な顔で話した。
「自分でも実はな」
「そうした生まれかてか」
「知らん場合もな」
「あるんやな」
「この学園にもな」
「被差別部落出身の人がいてて4」
「そしてな」
それでというのだ。
「自分自身でもや」
「知らんってこともあるか」
「戸籍謄本はその人の詳しいことが書かれてる」
抄本と違ってだ、その為本人が出してくれと言っても役所側もそう簡単には出したりはしないものなのだ。
「そこでや」
「実はか。しかしな」
シェリルは芥川にそれでもと話した。
「自分が知らんでも何でもないな」
「中里の言う通りそれで性格も能力も決まらん」
「そうやな」
「しかしな」
芥川はそれでもと話した。
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