第53話(三章終了)
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かりますが…………その時が来れば可能な限りの協力はさせてもらいますよ。」
決意の表情で答えた後興味ありげな表情を浮かべたシェリド公太子に視線を向けられたヴァンは苦笑しながら謙遜した様子で答えた。
「アークライド解決事務所…………MK社同様、今後とも応援させてもらうよ。」
そしてシェリド公太子はヴァン達に対する応援の言葉を送った。
〜現代〜
「だからありゃあ気に入られたっつーより”目をつけられた”っつうんだよ。ま、報酬の”色”については遠慮なく受け取るけどな――――――フフフ。」
サルバッドでの別れ際のシェリド公太子の様子を思い返したヴァンは呆れた表情で指摘した後口元に笑みを浮かべて笑っていた。
「やっぱり7割以上は…………」
「いや、120パーだろこりゃ。」
ヴァンの様子を見た助手達全員は冷や汗をかいて呆れた後アニエスは苦笑し、アーロンはからかいの表情を浮かべた。
「だがまあ、手を広げすぎるとやっぱロクなことはねぇな。第一マルドゥックは関係ねぇだろ、マルドゥックは。”出向サポート”はあの時限りで今は元通りのテスター契約だけだしな。」
「え…………」
「???」
「は?」
中身が入ったコーヒーカップを手に立ち上がって呟いたヴァンの言葉を聞いた助手達はそれぞれ不思議そうな表情を浮かべて呆けた声を出し
「…………?なんだよ、その反応は。」
助手達の反応にヴァンは眉を顰めた。
「えと…………その。」
「…………おい小娘。また黙ってやがったのか?」
「そ、そんなことは…………あれはアーロンさん達の時だけで。」
ヴァンの指摘にフェリが答えを濁している中、アーロンはアニエスに問いかけ、問いかけられたアニエスは困惑の表情で答えた。
「失礼いたします。」
するとその時扉がノックされ、女性の声が聞こえてきた。
「っと、客か。はいはいお待ちくださいよっと。」
女性の声を聞いて依頼に来た客と判断したヴァンは扉を開けた。
「………………………………まあ待て、落ち着け。」
扉を開けた瞬間最近共に行動をした見覚えがありすぎる女性を目にしたヴァンは少しの間黙った後扉を閉じて独り言を呟いていると、扉が開かれると女性――――――リゼットがヴァン達の前に姿を現した。
「皆様、ご無沙汰しております。といっても5日ぶりですが。」
「時間ピッタリかよ、クソ真面目なメイドだな。」
「道には迷いませんでしたか?」
リゼットの登場にヴァンが固まっている中助手達は全く動じずアーロンとアニエスはそれぞれリゼットに声をかけた。
「ええ、ご住所は以前から把握しておりましたので。改めて、”これか
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