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星河の覇皇
第八十七部第三章 港の整備その十八

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「そうした時にどうなるか」
「そうですね」
「だからだ」
「自重することですね」
「そして生まれた子はやがてだ」
「犬達とですね」
「遊ばせる、それもだ」
 生まれた子供を犬と遊ばせることもというのだ。
「教育だ」
「だからですね」
「その様にする」
 こう言うのだった。
「いいな」
「それでは」
「無論家の猫達ともだ」
「遊ばせますか」
「生きものは最高の家族であり教師だ」
「色々なことを教えてくれますね」
「私も多くのことを教えてもらった」
 家の犬や猫達にだ。
「まして犬は狼だ」
「狼といいますと」
「オーディン神の従者だ」
 この嵐と戦いの神は常に二匹の烏と狼を従えている、烏達の名前をフギンとムギンといい狼達の名前をフレギとゲリという。
「そして猫はな」
「フライヤ女神の従者ですね」
「その戦車を曳くな」
「そうした生きもの達なので」
「一緒にいるとな」
 それだけでというのだ。
「非常にだ」
「多くのことを教えてもらえるのですね」
「人間としてな、そしてやがては馬にもな」
 この生きものにもというのだ。
「触れてもらう」
「馬にもですね」
「乗馬もだ」
 これもというのだ。
「非常にだ」
「いいですね」
「だからだ」
「馬にもですね」
「触れてもらう」
 その様にしてもらうというのだ。
「そしてな」
「やがてはですね」
「タンホイザー家を継いでもらう、だが軍人にはな」
「ならなくてもですか」
「いい」
 こう言うのだった。
「私は軍人でだ」
「私もかつては」
「両親がそうでもな」 
 それでもというのだ。
「私はだ」
「子供が軍人でなくても」
「いい、タンホイザー家は軍人の家ではない」
「むしろ音楽の家系ですね」
「音楽家も出している、そしてだ」
 それに加えてというのだ。
「音楽関係の仕事をだ」
「代々してきた家ですね」
「だからな」
 そうした家だからだというのだ。
「子供もな」
「跡を継がれなくとも」
「いい」
 別にというのだ。
「貴族の家ではどうしてもだ」
「家の仕事がありますね」
「代々のな、軍務相はな」
 モンサルヴァートのことも話した。
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