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インフィニット・ストラトス〜黒き守護者〜
VTシステム、起動
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われて視線を戻すと、大奮闘したおかげか一夏とデュノアがボーデヴィッヒを追い込んでいた。

(……デュノアもパイルバンカー持っているのか)

 そんな感想を持つと同時に俺は体の節々を動かして準備する。

「「おおおおっ!」」
「ハーレムキングは死ね!!」
「はぁっ!?」

 俺は一夏を追いかけ始める。

「お前、参加しないんじゃ―――」
「誰もそんなことは言っていない! 人海戦術というやつだ!」

 デュノアの攻撃音をBGMに俺はクローで攻撃しようとすると、

「―――あああああああっ!!!!」

 ボーデヴィッヒが叫び、それと同時にISが溶けて再融合を始める。

「………ちっ」

 俺は誰にも聞こえないように舌打ちした。

「…何で消えたはずなのにあるんだよ」





 ■■■





―――とある女性side

「さぁ、やっちゃいましょう! 偽物君!」

 天才、篠ノ之束が満面の笑みで投影されたキーボードを叩く。

「とても不本意だけど、仕方ないしね! ほら、殺っちゃえ!」

 だから、興奮してたが故に気づいていなかったのだろう。

(……なるほど、こいつが因子か)

 別の存在がここにいることに。





 ■■■





「なんだよ、あれは……」

 隣で一夏が呟く。だが俺は―――

「一夏。お前は今すぐエネルギーを―――!!」

 俺は一夏を蹴り飛ばすと同時にその場から離れる。

(今、俺に向かって刀を振るった?)

 少しした違和感とシュバルツェア・レーゲンの姿が変わった時から鳴り響く頭痛。

(………しかも、最悪じゃねぇか)

 徐々に蘇る記憶。その中には―――篠ノ之束に関することもだ。

(どうしてVTシステムは消したはずなのにあるか、もうわかったな)

 おそらく篠ノ之束が俺を消すために仕組んだ事だろうな。だったら、

「それがどうしたああっ!」

 ―――ドスッ

 俺は一夏の鳩尾にパンチを入れる。どうやら一夏のところに行くと狙われることはないようだな。

「何するんだ祐人! 邪魔するならお前も―――」

 ―――ゴスッ

「目、覚めたか?」
「……ああ」

 鼻を殴って黙らせた。

「大体、お前は馬鹿か? お前の姉の複製に勝てるわけがないだろ」
「……やっぱり、あれは千冬姉の………」
「そういうことだ。だから―――テメェはとっととシールドエネルギーを回復させろ」

 そう言って俺はピットの方を指す。

「でも、そうしたらさっきみたいに―――」
「その前にさっさと補給。こいつを抑えるのは俺がやる」

 それが相手が望んでいるこ
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