第二幕その三
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「女性もね」
「学んでスポーツをして」
「色々なお仕事に就いて」
「働いてね」
「色々とやっていくべきよ」
「全くだね」
「ただ女の人の方が偉いとか」
こうもです、オズは言うのでした。
「それはないわ」
「男の人の方が偉いともね」
「私はオズの国の国家元首だけれど」
そうであるがというのです。
「外の世界では男の人の国家元首も多いわね」
「そうだね」
「それに私はかつては男の子だったし」
「そうそう、僕を作ってくれた頃はね」
「そして今はなろうと思ったら」
その時はといいますと。
「魔法でね」
「男の子になれるね」
「あの時に戻れるわ」
「そうだよね」
「じゃあオズマは両方の性別を持っているんだね」
臆病ライオンはお話を聞いてこう考えました。
「そうだね」
「そうなるわね」
オズマも否定しませんでした。
「言われてみれば」
「そうだよね」
「そしてね」
オズマはさらに言いました。
「そう考えたら女の人も学ぶべきで」
「スポーツをして色々なお仕事に就いて」
「それでいて女の人の方が偉いとか」
「そういう考えもないね」
「当然男の人の方が偉いということもないけれど」
それでもというのです。
「あくまで男女平等で同権」
「そうあるべきだね」
「本当にね」
「そういえば」
ここで言ったのはドロシーでした。
「四姉妹の人達もね」
「メグさん、ジョーさん、ベスさん、エイミーさんのね」
「あの人達も立派でね」
「前向きでね」
「男の人達と同じだけね」
「そうよね」
「セーラさんは私達より少し上のお歳なのに」
それでもというのです。
「やっぱりね」
「立派な人でしょ」
「女の人でも負けてるなんてね」
「全くないわ」
「当然男の人もだしね」
「女の人と同じだけ立派よ」
性別に関係なくというのです。
「オズの国にいる人達も」
「多くの人達がね」
「そう、性別が違えどね」
かかしはにこりと笑ってお話しました。
「同権で平等だよ」
「そうよね」
「そうだよ、何が違うか」
男の人と女の人はというのです。
「身体の仕組みだけでね」
「他は変わらないわね」
「そうだよ、だからオズの国でもね」
「同権で平等ね」
「そうであるべきだよ」
「そうよね」
こうしたお話をです、皆でしました。そうしてお食事もお風呂も楽しんでそうしながら魔法使いを待っていますと。
マンチキンの方からエメラルドの都に気球が来ました、トトはその気球を見上げて尻尾をぱたぱたと振って言いました。
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