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ポケットモンスター対RPG
第22話:霧の中の試練
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の!?」
マシカルが近くに在った町に向かうと、その町は4匹のゴブリン達に襲われていた。
「あいつら!?」
マシカルがサンダーストームで4匹のゴブリンを一掃しようとするが、直ぐにゴブリンに気付かれて襲われてしまう。
「ちょっと!?グートミューティヒ!」
だが、誰もいなかった……
(そうだった……私、ルカリオとか言うモンスターに連行されて―――)
ゴブリン達はマシカルに考え事に没頭する隙を与えようとはしない。
「不味い!避けないと!」
マシカルに攻撃を躱されたゴブリン達が自分勝手な事を言いながら怒り出した。
「避けてんじゃねぇよザコ!」
「雑魚って」
「こっちは魔王様の御役に立つ為に人間共を沢山殺さなきゃいけないのによ!」
「魔王の役に立つ為に人間を沢山殺す……ですって?」
マシカルはカチンとくるが、ゴブリン達はお構いなしに持論をぶちまけた。
「だってそうだろ?人間共を沢山殺して経験値をたっぷり稼いで、レベルをしこたま上げて星空の勇者に勝たなきゃいけないんだよ!」
ゴブリン達のこの言葉に、マシカルは少しだけドキッとする。
「レベル上げの為の経験値稼ぎ……ですって?」
反論しようとするマシカルだったが、目の前のゴブリン達がかつての自分に、マドノ率いる勇者一行の一員だった頃の自分に見えてきてしまった。
「……あんた達がやってる事とマドノ達がやってる事って、全くの同じだって言いたいの?」
「うるせぇ!こっちは経験値稼ぎの為の人間殺しで忙しんだよ!」
経験値稼ぎを目的としたモンスター大量虐殺にかまけてイベント進行や依頼受付を怠り、その事を指摘しても進言に見向き見せずに経験値稼ぎを目的とした大量虐殺に没頭するばかりの、星空の勇者マドノ率いる勇者一行……
マシカルは、まるでかつての自分の罪と戦わされてる気がして機嫌が悪くなった。
「喧しいのはそっちの方よ!他にやる事が有るでしょ!」

熟睡しているアムの許へ戻ろうとするグートミューティヒだったが、
「ん?人?」
霧の中の人影を発見して立ち止まった。
「誰だ?」
霧から出て来たのは……グートミューティヒとは完全に真逆なあの男であった。
「貴様は……マドノ!?」
マドノとの予期せぬ再会に緊張するグートミューティヒ。
(まさか、こいつもこの霧の噂を聞きつけて……)
と……1度は考えたが、直ぐにその予想は自己撤回された。
(な訳無いか。そこの勇者様は、経験値稼ぎの為の雑魚狩りで忙しいらしいから)
そんなグートミューティヒの予想を肯定する様に、マドノはグートミューティヒに質問した。
「何故だ?」
「何故って……何の事だ?」
「何故貴様は、レベル上げを目的とした経験値稼ぎをサボりたがる?」
その途端、グートミューティヒは不機嫌になって静かに激怒した。
「経験
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