第22話:霧の中の試練
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自分の善意せいでマドノと衛兵達が大喧嘩している事などつゆとも知らぬグートミューティヒは、最近異様に霧が濃くなった森があると聴き、アムとマシカルと共に調査に向かった。
が、アムは必死に記憶を辿れば辿る程、逆に理解に苦しみ困惑してしまう。
「んーーーーー……思いつかないなぁー?」
「何がよ?」
「何がって、この霧の正体よ」
アムの言い分に動揺するグートミューティヒ。
「それってつまり、魔王軍の仕業じゃないって事?」
「私の記憶の中では。でも、確証は無い」
それを聞いたマシカルがアムを揶揄った。
「それってつまり、アンタがたんなる下っ端って事よね?」
「悪かったわね!」
だが、そんな暢気な口喧嘩もここまでだった。
「待て!……今、茂みが動かなかった?」
「茂み?」
「まさか……待ち伏せ!?」
そうこう言ってる間も、何者かが近付いて来る音が霧に包まれた森に響き渡る。
「これ……ダンジョンで迷子になった一般人って、展開よね?」
「だと……嬉しいけどな」
その間も近付く音は響き続け、そして、
「危ない!」
グートミューティヒがマシカルを庇いながら何かを避けた。
それに対し、マシカルはグートミューティヒの男らしくない胸の感触に嫉妬してしまう。
「グートミューティヒ……男のクセにその胸は卑怯よ……」
「そんな事を言ってる場合じゃない!」
そんな中、グートミューティヒが躱した物体を視て困惑するアム。
「こんなモンスター……私は知らない!其処の糞男!これもポケモンの仕業だって言うの?」
グートミューティヒがさっき躱した物体の動きを視て確信した。
「これは……ルカリオ!」
ルカリオと呼ばれた者は、グートミューティヒを発見するやいなや、容赦なくグロウパンチを見舞った。
「グロウパンチだって!?こいつ……本気かよ?」
マシカルがルカリオに向けて攻撃魔法を放とうとするが、今度はラムパルドがやって来てもろはのずつきを行う。
「2体目!?」
マシカルは慌てて避けるも、ラムパルドの攻撃を避ける事に集中し過ぎて呪文詠唱をサボってしまう。
「ちょっと!これじゃあ呪文詠唱できない……」
「ムウマ!ラムパルドを惑わしてくれ!」
頭の上を飛び回るムウマにイラっとしている隙にラムパルドを無重力化して遠くに飛ばそうとするアムだったが、アムの目の前にスリーパーが現れ……
「ん?」
「不味い!ブーバー!スリーパーを止めてくれ!」
だが、時既に遅く……
「あー……がー!」
アムはいびきを響かせながら熟睡してしまった。
「やられた!スリーパーのさいみんじゅつにかかってしまった!?」
「それにしては早過ぎでしょ……起きなさいよ役立たず人魚!」
その間、スリーパーがマシカルにさいみんじゅつを見舞おうとするが、
「効くわけないでしょ
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