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新オズのかかし
第二幕その二

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「全くね」
「考えなかったわ」
「そうだったね」
「体操服を着ることも」
 このこともというのだ。
「想像もしなかったわ」
「あの、体操服といっても」
 ここでナターシャが言ってきました。
「今のものとは全く違いますね」
「私達は下は半ズボンですけれど」 
 それでもと言う恵梨香でした。
「あの頃はブルマーでしたね」
「何が膝まである大きな」
 ジョージも言います。
「随分動きにくそうなものでしたね」
「これよりズボンの方がいいんじゃないかって」
 こう言ったのは神宝でした。
「ジャージのそれで」
「当時はジャージなかったですが」
 それでもと言うカルロスでした。
「あまり動きやすそうじゃなかったですね」
「けれど昔はかなり革新的な服だったんだよ」
 かかしはこうお話しました。
「女の人がスポーツをする為の服でね」
「そうだったんですね」
「当時としては」
「今見ると動きにくそうですが」
「当時ではですか」
「そうした服だったんですか」
「動きやすくてね」
 そうであってというのです。
「画期的な服だったんだよ」
「当時と今は違う」
「そうでしたね」
「そして当時は凄く画期的で」
「女の人がスポーツをする為の服で」
「最先端だったんですね」
「そうだったんだ」
 かかしはナターシャ達五人にお話しました。
「ジュディさんは当時の女性の教育の最先端にいたんだよ」
「その教育をオズの国にも取り入れたのよ」
 オズマも言ってきました。
「私達はね」
「そうだったね」
 樵が応えました。
「僕達も色々勉強してね」
「オズの国に会う様にもして」
「そうしてだったね」
「整えてね」
 オズマはそうしてとお話しました。
「取り入れたわ」
「そしてそこから発展させてね」
「今に至るわ」
「そうだね」
「男の人だけでなくてね」
「女の人もね」
「ちゃんと教育を受けて」
 そうしてというのです。
「スポーツをしてあらゆるお仕事によ」
「就くべきだよ」
「本当にね」
「男女平等で同権だよね」
 ジャックはまさにと言いました。
「あるべき姿は」
「私だって女の子でしょ」
 オズマはまさにと言いました。
「そうでしょ」
「紛れもなくね」
「男の人も女の人もね」
「性別は違ってもね」
「同じよ」
「そうだよね」
「だからよ」 
 それでというのです。
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