第三十三話 回り道を終えてその六
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「名前はです」
「そのままか」
「今も心はです」
「ドクターマンってことか」
「そうかと」
「どうもそうしたところがです」
グリッタは二人の話を聞いて話した。
「あの人は悲しいとです」
「思われますね」
「はい」
こうメタルエーに答えた。
「思います」
「私もです」
メタルエーはグリッタにやや俯いて答えた。
「あの人については」
「悲しさを感じますね」
「どうしても。その人生を見ますと」
「左様ですね」
「ですから」
それ故にというのだ。
「嫌いにもなれず」
「お友達になれば」
「何かとです」
「気遣いたくなりますね」
「そうも思います」
「悲しみは癒されるべきです」
グリッタは言った。
「やはり」
「放っておいてはなりませんね」
「ましてお友達となるなら」
それならというのだ。
「尚更です」
「その通りですね」
「はい、そして」
グリッタはさらに話した。
「仲間、お友達になって頂けたら」
「悲しみを癒して」
「そしてです」
そのうえでというのだ。
「楽しく暮らして頂ける様に」
「すべきですね」
「私達は」
「そうした考えが最初はなかった」
カオスが残念そうに話した。
「我々はな」
「それが問題でしたね」
「我々にとっては」
カオスにモルボレロとアイスロンドが応えた、二人もそのことを悔やんでいる様子が口調に出ている。
「まさに」
「だから失敗しましたね」
「そうだった、仲間を思いやらず」
そうしてというのだ。
「容易に切り捨てたからな」
「敗れましたね」
「我々は」
「そうなった、仲間即ち友人を思いやり大切にしてだ」
そのうえでというのだ。
「癒すこともだ」
「必要ですね」
「真に」
「そうだったしこれからはな」
まさにというのだ。
「思いやり見捨てない」
「そうすることですね」
「友人であるのならな」
「左様ですね」
「何があろうとも」
「そしてだ」
そのうえでというのだ。
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