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後、面倒見てくれて、体育館の更衣室に・・・新入生は部室には狭いので入れなくって、体育館の更衣室でハンガーに制服とかを吊り下げるだけ。その下にカバンとかを並べて置いて、貴重品は顧問の椅子の横に籠があるから、そこに入れておくのよって教えてくれた。
もう、練習を始めている人も居るんだけど、1年生は、その邪魔をしないように最初にモップがけからするんだと言われて、時間が来て、部長の号令でみんなが集まった。どうやら、昨日見たのは高校生も居たみたいで、他のところに集まっていた。
皆に紹介されて、部長から
「しばらく、台の周りの球拾いからね 1か月位かしらー その後、素振りを教えるからー だから、まだ、ラケットなんか用意しなくても良いわよー クラブのもあるし、そのうち自分に合ったものを選んでいけば良いのよ まぁ 続いていればね あっ いけない 私 辞めないように見守るっていう立場なんだ 二人とも頑張るのよ 辛いことがあったら遠慮しないで私に言ってきて」 と、部長の六角響先輩は優しそうだった。
若菜ちゃんは小学校からやっていたので、素振りのグループに入っていた。私達は練習台の斜め後ろに配置されて飛んでくるボールを拾いにいく役目なのだ。でも、先輩からは練習している人の動きもちゃんと見ていなさいよって指示されていた。
練習が終わって、帰る時、先輩に香ちゃんが呼び止められて
「あなた 伝教寺先輩の娘さんなんだってね コーチから聞いたわ コーチの大先輩なんだって! 全中の決勝まで行って、負けてしまったけど最後はすごいラリー戦だったんだって あなたも頑張ってよねー」と、後で、若葉ちゃんに聞くと、次の部長さんで加賀野燕先輩 卓球部のエースらしい。
「香ちゃん お母さんがOBって言ってたけど すごい人だったんだね」
「そーなんかなー ウチも初めて 聞いたのよ そんなんやったって ウチにはちっとも卓球のこと教えてくれへんねんでー」
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