第一部
死と共にはじまるものは、生である
運命は我らを幸福にも不幸にもしない
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を練り上げたものだと言われている
人間に生まれつき備わっている力がコントロール出来ないわけがない、そう自来也は断言した
神殿時代、教科書見せられて後は放置という状況に問題があるのだとも言った
チャクラはあるのだからどう練り上げるのか、どう扱うのかを教えなければ使えるわけがない
慰められるかのように語られた
・・・確かにそうだよな、いきなりルール本見せて試合やれとか言われたことないわ
ぶっつけ本番にもほどがある
「集中が乱れとるぞ?」
自来也に指摘されて思考の渦から引き戻される
再び瞑想に集中する
俺の腹部に熱が籠もる、自来也が唸った
また失敗か、
溜息をついて立ちあがり、目をあけると炎に包まれていた
「うーむ、やはりパルコのチャクラしか引き出せんか」
首をかしげて悩まれる
・・・自来也に修行をつけてもらって早三ヶ月、未だに俺自身のチャクラを練り上げたことがない
瞑想すると必ず九尾の、パルコのチャクラの残照たる狐火が俺を覆うのだ
俺自身のチャクラは練れないが、この狐火を扱うことは可能になった
覆わせることしか、出来ない防御用だけどな
これはきっと我愛羅の砂と同じなんだろうか
「とりあえず狐火纏ったままリハビリ運動せい」
不燃布で作られたクッションを手渡され、関節運動を始める
切り傷とか爆破痕は治ってるんだが、サソリに飲まされた毒の影響が残っていて体が動かしづらい
寝ころんで関節を曲げたり伸ばしたりしていると、そそくさと木桶と水差し、タオルに着替えまで用意される
ふっ過保護師匠め、慣れてきたリハビリ運動で吐血なんぞ、もうしない!
せっせと用意された看護用品を横目に勝ち誇った笑みを浮かべた
その15分後、血塗れになった上着を洗う姿が住民に目撃される
◆
湯隠れの里内部、決して未成年は入り込めない風俗店が立ち並ぶ裏路地
2人の男が居た
「・・・なー角都よォ」
1人は鎌を持った黒い外套の男
連れであるもう1人の覆面をつけた、同じく黒い外套を身に付けた男、角都に話しかける
「・・・黙って歩け」
「俺ら、尾獣狩りしてんだよなァ?」
立ち止まる角都、訝しげに連れを見る
「どうした?とうとう頭がイカれたか?」
冗談抜きの低い声、医者によるか?と声をかけた
「・・・なんか癪に障るけどよォ、今は良いや
俺ら、九尾の人柱力って、捕まえた・・・よな?」
「・・・飛段、お前死に過ぎて頭が・・・」
冷や汗をかいて飛段を哀れむ
それに激怒するはずの飛段から、何の反応も返ってこないことがまた不審がらせる
「いや、捕まえたって・・・あれ?でもまだ尾獣狩りの説
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