第一部
死と共にはじまるものは、生である
運命は我らを幸福にも不幸にもしない
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だった
こんなに小さいのにか!?
そう叫べばもうパルコは光の粒子となって消えていた
「・・・しかし、パラレルワールドの狐だからパルコとは・・・
案外安直な奴だの、お前さん」
軽く髪を梳いてやれば、青年は小さく身動ぎして笑った
◇
ここは湯隠れの里
観光地として有名な湯治施設を多く保有する、忍びの隠れ里とは思えない平和な里だ
月隠れからこちらへ逃れて4ヶ月
地元住民と交流を持つに至ったこの俺だが、残念な子と評されている
それはなぜか
「おいこらエロジジィ!
テメェ俺を囮にして逃げるんじゃねーぞ!」
三日と開けずに騒動を起こす人物の連れだからだ
俺は簀巻きにされ、エロジジイこと自来也に覗き場へ引きずられている
取材と称して覗きを行うジジイの悪癖に付き合わされるたびに、これも修行と言われて俺が囮にされるのだ
覗きがバレて女性客に追われることもある、俺が施設の人に怒られることもある
理不尽だ
「この自来也さまに向かってエロジジイとは何事か!
そんなんだからお前は大きくなれんのだ」
呆れたように溜息をつかれる
こっちのほうが呆れているというのに、このジジイ反省の色もない
「関係ねーだろが!・・・げほっ
あ、あのねーちゃん良い尻」
覗き場に到着すると、微かに見える女体を観察する
胸も良いものだが、尻も良いよね
そんな事を考えてもオレの体は何の反応も示さないのだけれど
「何!?」
途端目を輝かせ鼻息荒く覗き始める
本当に何故こんな男が伝説とまで呼ばれるのだろうか
立派に育った弟子、四代目火影に申し訳なく思わないのか
あと弥彦と長門と小南に謝れ
三代目火影は割とエロかったのできっと同類なんだろう、多分
メモをとりながらヒートアップしていく自来也を尻目に、深く溜息をついて・・・咳きこんだ
良かった吐血しなかった
◇
場所を移して人里近い野原に向かい合う俺たち
「よしよし、本日の取材はこれまで!
それでは修行の時間といくかの」
にんまりと笑われたのがムカついて脛を蹴ろうとするが、案の定軽く避けられた
「そんな見え見えの蹴りじゃあたらんぞ?」
頭に手をのせられる
18歳だと知っているのにこの行動
おちょくっている、こいつはおちょくってやがる
「・・・さっさと修行つけろよ」
手を払いのけてやる
そうするとカッカッと笑って座りこまれた
「うむ、それではいつも通り瞑想からだ、座れ」
以前チャクラコントロールの才がないと言われていたが、自来也の修行を受け始めてから少し変化が見られるようになった
そもそも、チャクラとは肉体エネルギーと精神エネルギー
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