第4章
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私は新しい学校に通い始めて、早速 同じ電車で私の駅の一つ先から乗って来る伝教寺香ちゃんとお友達なった。それに、同じクラスなのだ。私と雰囲気も似ているし、背丈も同じくらい。同じ電車に乗っていたみたいで、帰りも同じだったから、向こうから声を掛けてきたのだ。
そして、2日目には同じ学園の高校生に・・・駅で電車を待っている時
「あなたね 電撃的に合格したってー お父さんが言っていた 私 石積あかり」
「えっ あー 塾長のー」
「そう 娘なの 太子女学園高校の3年 あなた 英数のSでも行けたのに 断ったんだってね お父さんが言っていたわ もったいないって」
「あっ 私 精一杯で合格したのに もう 息切れするようでー」
「そうなの でも 背伸びしていると そこが普通になってくるのよ 下に居るとそれが普通に慣れっこになっちゃうからー 上を目指すのだったら、努力するのは当たり前なのよ」
「はぁー・・・ そーゆうもんですか・・・」
「まぁ 学校でわからないこととか 困ったことあったら 言ってきてー なんせ お父さんの塾始まって以来の 逸材で原石みたいな子だって言っていたからー 私も興味あるわー」
電車に乗り込むと、先輩は別の車両に移って行った。おそらく、友達が居るのだろう。そして、私は、ホームの端のほうに、宮川君 江州さんの姿を見ていたのだ。たぶん、向こうも気付いていたはずなのだけど、話し掛けもしなかった。
「香ちゃん おはよう」
「うん 水澄ちゃん おはよう ねぇ さっきの 先輩 知り合い?」
「うーっとおーぉ 知り合いってかぁー 私がお世話になった塾の娘さんなんだってー」
「あっ そーなんだ でも 知り合いに先輩が居ると心強いよねー ウチな みんな 知らん人ばっかーやろー 不安やってんけど でも 水澄ちゃんと 直ぐに お友達になれて良かったぁーって思ってるんよー」
「そんなん 私もよー」
その間、私は窓からの景色が新鮮なものに見えて 新しい未知の環境に飛び込んだんだと実感していたのだ。あの3人は自転車で通っているんだろうか・・・つくづく 私は違ったところに飛び込んだんだ・・・でも、これで良かったんだ・・・お母さんがあんなに喜んでくれたんだから・・・。
駅を降りると「水澄ちゃん」と、江州さんだ。
「同じ電車なのね 卒業式の時 びっくりしちゃったー 太子女学園だってー 水澄ちゃんて目立たないおとなしい子だって思っていたのに・・・驚きよー 知らない間に成績も私達を追い抜いてたなんてねー 同じ電車だから これからもよろしくネ」と、宮川君と並んで消えて行った。おそらく、中学校の偏差値でいうと、向こうと大差無いはずだから、一目置いたのだろう。だか
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