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八条学園騒動記
第七百七十話 最強の戦士その十

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「また違うでしょ」
「モンゴルの成長率って」
 アロアは自分のスマートフォンでモンゴルのことを確認して話した。
「連合の平均よ」
「そうなの」
「ええ、年十パーセントね」
 それ位というのだ。
「普通にね」
「成長してるのね」
「そうよ」
 まさにというのだ。
「これがね」
「そうだったのね」
「工業とか農業それにハイテクでね」
「モンゴルもハイテクあるのね」
「草原じゃわからない?」
「ちょっとね」
 こうアロアに答えた。
「わからないわ」
「そうなのね」
「けれど普通になの」
「発展してるわよ」
 そうだというのだ。
「モンゴルもね」
「そうなのね」
「自覚ないのね」
「モンゴル人ってのんびりしてるから」
 ナンはそれでと答えた。
「自分達がどれだけ発展しているか」
「そのことはなの」
「特にね」
「気にしないのね」
「だから平和で豊かなら」 
 それならというのだ。
「もうね」
「それでいいから」
「どれだけ発展してるとか」
 そうしたことはというのだ。
「特にね」
「連合の他の国と違って」
「気にしないわ」
「国によっては滅茶苦茶気にするわよ」 
 ベッカはクミズを飲んでその次にストロングを飲む準備をしてからナンに話した、その国が何処かをだ。
「韓国なんて有名よ」
「日本より上かよね」
 ナンはすぐに答えた。
「そうよね」
「そうそう、成長率もね」
「日本より上かどうか」
「それをね」
「滅茶苦茶気にしてるのね」
「もう何でもね」
 ベッカはそれこそとだ、ナンに話した。
「あそこは日本と比べて」
「自分達の国を」
「それでね」
「上だと喜んで」
「下だと悔しがるのよ」
「そうよね」
「それも凄くね」
 ただ喜び悔しがるだけでなくというのだ。
「この世の終わりみたいにね」
「あの国はそうね」
 ナンはしみじみとして述べた。
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